SDGsはPCの日常利用でもできる! PCライフで簡単に環境改善に貢献する方法
「SDGs」とは「エスディージーズ」と読み、「Sustainable Development Goals」のことで、日本語では「持続可能な開発目標」と訳す。
詳細はもう多くの人が知るところだが、要はこの先の未来、いつまでも私たちが地球で安心して暮らしていけるような社会を作ろう、という大きな目標である。
●具体的にどんなことを行っている?
SDGsの目標は壮大なのだが、実際には、やることは細かいことも多く、多岐にわたる。
たとえば、カフェ。
最近、ストローを紙製に変える、あるいはそもそもストローを使わないカップでコーヒーを提供している。
プラスチックのストローを使わないという小さなアクションが、プラスチックという石油製品の削減になり、それは化石燃料の消費や温室効果ガスの発生を抑え……といった大きな動きにつながっている。
「これぐらいでは効果がない」と言う人もいるが、多くのシーンで実行されることで、成果が大きくなる。まさに小さなことからコツコツと、である。
こうしたことからSDGsは、世界中の人が誰でも取り組める活動でもある。
自分のできる範囲のほんの小さなことでも構わない。
●何より簡単なSDGsは「節電」
さっそく、毎日使うPCでSDGsを実行してみよう。
はじめに思いつくのは「節電」だ。
節電すれば発電量が減り、資源消費の削減や温暖化の対策になる。
しかしPCの節電は「こまめに電源を切ろう」ではない。
なぜならPCは、起動時と終了時に大きな電力を使うからだ。
PCは起動時にハードディスクやSSDを動かし、CPUをフル回転させる。
だからPCの節電は、
「こまめに電源を切ろう」ではなく、
「PCの使用を短時間で済まそう」なのだ。
このあたりの考え方はエアコンの節電方法に近い。
いまなら、ちょっとした検索ならスマートフォンを使えばいい。
スマートフォンはPCより消費電力が圧倒的に低いからだ。
日々なんとなく朝PCの電源を入れているなら、
PCを使う時間になったら電源を入れるようにしよう。
そして、できるだけまとめて作業を済ませて、しばらくPCを使わなくて済むようになったら電源を切る。
一見、難しいと思うかもしれないが、習慣づければ意外と自分がPCを使う時間帯と作業パターンが見えてくるはずだ。
USB Type-Cケーブルで充電するノートPCであれば、消費電力を表示するUSBケーブルを使うと、電力量を可視化できるので現実的な節電もできるようになる。

ルートアール USB Type-C電圧・電流チェッカー RT-TC1VAB2
USB-CタイプのACアダプターに接続するだけで消費電力がわかる。市場価格は1,500円前後。
また、大容量のソーラー充電器を使うという方法もある。
充電に時間はかかるが、使っていない時間につないでおくだけで、クリーンエネルギー仕様のノートPCになるというわけだ。

Amazonなど大手通販サイトやコアな電気街では、PCにも充電できる大きなソーラーパネルを見かける。市場価格は20,000円程度から。
PCの消費電力を見ながら、使わない間はスリープにする、夜に充電して昼はAC給電せずに使用するなど、いろいろ電気の使い方を工夫してみよう。
ほかにも、モニターの明るさを暗めにする、使わない周辺機器は外しておくなど、ちょっとした工夫で節電はできる。
こうした節電対策で減らせる電気使用量はわずかかもしれないが、小さなことの積み重ねがSDGsにつながるのである。
●長持ちさせてリサイクル
もう1つのPCでのSDGsが、最近盛り上がっている中古パソコンだ。
これもSDGsにつながる。
いまや大量生産、大量消費の時代ではない。
1台のPCをできるだけ長く使い、短いサイクルで破棄をしない。
確かに最新機種の最高性能は魅力的だ。
しかし実際の作業において、常に最新機種の性能が必要だろうか?
普段から使っているPCを見直して、もう一度考えてみよう。
またPCの性能が自分にとって過剰であれば、リサイクルに出して、自分に合った中古のPCに取り換えるという方法もある。
性能の低いPCは一般的に消費電力が小さく、節電にも役立つからだ。
リサイクルショップを探すと、思いのほかきれいな、今自分が使っているPCよりも傷がない中古PCを見つけることも多い。
そして大事なのが、使わなくなったPCは絶対に捨てないことだ。
動くPCであれば中古市場で需要はあるからだ。
驚くほど古い世代のPCでも、
その時代にしか動かないアプリや周辺機器を使っている企業もあるので、意外に需要があるのだ。
また動かなくてもPC部品はまだ使えるものが多い。
リサイクルには3,000〜5,000円程度の費用がかかるが、その負担もSDGsにつながる行動なのだ。

秋葉原でもここ最近、中古PCショップが活況だ。通りから1本を入ったあたりに掘り出し物を見つけられると、まるで宝探しのようだ。
SDGsは節約ではない。ケチケチするだけではSDGsは進まない。
実際に節電するためには、新しい機器を買ったり、PCのリサイクルに費用を払ったりと、むしろコストは増えるのだ。
「SDGs」と言うと、目標があまりに大きいため、国や大企業がやることと思うかもしれない。
しかしその一役を担うのは私たち1人1人。
それぞれがほんのわずかな行動をすることで、それが集まり大きな成果になる。
SDGsは、
「これぐらいいいだろう」ではなく、「ちょっとでもやってみよう」ということから始めてみてはいかがだろうか。
執筆 八木重和
