卵かけご飯、卵は溶いてから?それともそのまま乗せる?

写真拡大

卵かけご飯。「TKG」とも呼ばれ、近年では専門店も続々オープンしている。

ところで、読者の皆さんは卵を溶いてからご飯にかけるか、それとも卵を割ったらそのままご飯に乗せるか、どちらだろうか。この違いが意外な変化を生む可能性がある。

「食べ物を舌の上に乗せたとき」

卵を溶く、そしてご飯の上へ「タラタラ」と流す。
卵を割る、そしてご飯の上へ「テロッ」と乗せる。

単に手順の違いのようにも思えるが、取材を進めるとそれだけではないことが分かった。J-CASTトレンドは、加工卵の製造販売を行うイセ食品(東京都千代田区)広報に聞いた。

「味は変わるのですか」

答えは......どちらかというと、あらかじめ別の器で卵を溶き、しょうゆを加え、きちんと全て混ぜてからご飯にかけて食べた方が、よりおいしさを感じやすい。材料の「混ざり具合」がポイントとなるそうだ。

基本的な卵かけご飯の場合、黄身が脂質、白身がタンパク質、しょうゆなどの調味料が塩分にあたる。

担当者によると、人は卵では白身よりも脂質を含む黄身にあたる部分をとくに「おいしい」と感じる。そのため、「卵かけご飯の場合は、黄身と白身が均等に混ざった状態で舌の上に乗ったほうが、よりおいしいという感覚になると思います」。ご飯の上に直接卵を乗せてしまうと、黄身と白身が混ざりにくい。

お勧めの「エアリー卵かけご飯」

とはいえ、卵かけご飯の食べ方に正解はない。直接卵を乗せる、黄身だけ乗せる、ほかの食材をトッピングする――。いろいろと楽しみ方はある。

イセ食品広報担当者は、「エアリー卵かけご飯」なるものを「ぜひ、お勧めしたい」とプッシュした。

まず、卵の白身と黄身を分ける。そして、熱々のご飯の上に「白身だけ」かけて、30秒ほど混ぜ合わせる。すると、メレンゲ状態になる。「卵白の中に空気が含まれ、お米ひと粒ひと粒をコーティングするかたちになり、ふんわり食感になります」。白身のドロッとした食感もなくなるそうだ。

そして、最後に黄身をご飯の上に乗せ、お好みでしょうゆなどを垂らせば完成。名前通り「エアリー」な新食感の卵かけご飯が味わえる。