ウエイトリフティング女子55キロ級代表のメアリーキニ・リフ【写真:ソロモン選手団提供】

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「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#60

「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる様々な“見方”を随時発信する。外部との接触を遮断するバブル方式が敷かれた異例の五輪。制限がある中で、競技会場や選手村で印象に残った実際の日本の姿とは何か。ソロモン諸島代表の3選手が“日本滞在記”を寄せた。第2回は、ウエイトリフティング女子55キロ級代表の26歳メアリーキニ・リフ選手。お土産には日本にユニホームを購入するなどすっかり日本が気に入った様子だ。(構成=THE ANSWER編集部)

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 日本のみなさん、こんにちは! メアリーキニ・リフです。東京五輪に参加してすごく興奮していますし、オリンピアンになれたことをうれしく思います。

 私がウエイトリフティングを始めたきっかけは姉の影響でした。姉はウエイトリフティングの選手で4年に1回開催されるパシフィックゲームでメダルを取ったことがあります。引退するときに「妹にも続けてほしい」と言われたので、それから始めました。2012年からなので、今年で9年になります。

 日本に滞在するのは今回が初めてです。実際に見て感じた日本の印象は、いつも笑顔で迎えてくれるすごく優しい人たちの姿ですね。選手村の部屋から見えるビルの景色も美しいです。一番びっくりしているのはゴミひとつ落ちていないきれいな街並みです。

 練習で使った競技会場のトレーニング場もお気に入りでした。建物の構造がとても大きくてきれいでした。下がトレーニング場で上が競技場という形になっていて、今まで経験したことのない競技場でした。ソロモンの練習場はあまりいい環境ではないですね。壊れた倉庫の中で練習しています。壁に穴が空いていたり、日本とは比べようがないです。

 選手村は快適でした。全部が素晴らしかった。日本のトイレはダイスキ! ウォッシュレットに1回だけ挑戦しましたが「ベリーグッド!」でした。あと、競技会場のトイレにはとにかく驚きましたね。トイレのドアを開けたら自動的にカバーが開いて、自動的にフラッシュされたのです。初めての体験でした。

ソロモンの魅力をPR「ぜひ、日本のみなさんもいらしてください!」

 選手村食堂の食事も種類がたくさんあって、すごくよかったです。

 競技が終わった後は、少し太り出してしまいましたね(笑)。特に日本食がおいしくて、毎回日本食から取りに行っていました。お気に入りのメニューはチキン(照り焼き)とにんじん入りのスープ(豚汁)です。お寿司もありましたけど、興味はわきませんでした。慣れていなかったです。

 ソロモンへのお土産にはTシャツやデニム、あとお土産店で売っていた日本チームのユニホームを1枚買いました。

 ソロモンの魅力ですか? 私が好きなところは食べ物が豊富にあるし、畑さえ作ればいろんなものが食べられるところです。家族で生活にするには十分な食べ物があります。ぜひ、日本のみなさんもいらしてください!(THE ANSWER編集部)