浅田雄志さん(仮名・39歳) モテインテリアにこだわった部屋。お気に入りは横置きブックタワー

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 コロナ禍で収入減や休業に直面しても、子供にかかる費用も、住宅ローン返済もない、独身男性たちには関係ないかと思われがち。だが、独身貴族だってツラい!?と訴える彼らの声を聞いてみた。

◆モテ消費に趣味三昧で貯金ゼロ。先行き不透明な男たちの危機

 扶養家族もおらず、自分のために自由にお金を使いがちな単身世帯。中国系のIT企業勤務の浅田雄志さん(仮名・39歳)は、現在業務の全てがテレワークで、月収は変わらず50万円。しかしその収入は、固定費を除くほとんどが“モテ”欲求によって消えている。

「独身なので、おしゃれでいたい、モテたいという気持ちが強い、恵比寿や渋谷のバーに女のコと行けば、次につながらなくても全オゴり。正直、毎回はツラいです」

◆おカネの使い道は…

 モテるには自己投資も必須とか。

「見た目をちょっとでもマシな状態に保ちたいんです。30歳すぎからハゲてきたので、AGA治療薬に月に9000円ほど。スニーカーも好きで、特に『sacai×ナイキ』など限定モノに弱く、ついオンラインでの購入合戦に参加してしまう。いずれはメルカリで売る前提ですが、月に10万円以上、服やスキンケアに使っていますね」

 外出自粛で財力を生かしたデートが難しくなり、自己投資を“浪費”と思うようになってきたとか。

「ここ2か月、コロナで女のコを部屋に呼ぶチャンスもなくなり、こんなことなら自分の手元に少しでもキャッシュを残しておくべきだったと反省。服はヤフオクやメルカリで買うようにします」

◆自粛中に趣味三昧も、ボーナスなしの絶望

 コロナの影響がもっとも大きい業界と言っても過言ではないのがイベント業界。

「4月から自宅待機という名の休業が続いているのですが、いつそれが終わるのか先が見えない」と語る森本健吾さん(仮名・48歳)は、これまで大手イベント会社で大型施設の管理やコンサート運営に従事してきた。

「管理と言っても、僕の仕事は電話番のようなもので正直めちゃくちゃ楽だしヒマ(笑)。手取り22万円でも、もらいすぎだなと思うくらいの天国部署だったんです。

 ただ、イベントができない状況が続きすぎて、このままだと会社が潰れるんじゃないか?という噂でもちきりに。仕事のできる若い社員や家族持ちからは退職者が続出しています」

◆家賃7万円の2DKは、不要不急の機材だらけ!

 森本さんは気楽な独身のため、「趣味の時間が増える」と、当初はむしろ休業を喜んでいた。

「若い頃はミュージシャンを目指していたこともあって、音楽にはかなりカネをかけてきたんです。ちょうどコロナ前に新しいバンドを組んだばかりだったので、ステイホーム中にはりきってキーボードを新調してしまった。その直後ですよ。今年はボーナスなし、給料も減額という通知が会社から来たのは……」

 仕事の先行きは不透明、バンドどころではない状況で貯金もゼロ。

「50歳を目前に、実家に帰ることも検討し始めました。転職しようにも同業は採用どころじゃない。この年から違う業界で働けるのか、死ぬほど不安です」

 趣味に生きた自転車操業人生の終焉。あまりにもツラい。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[[貯金0円家族]の危機]―