by Global Panorama

通信販売は、商品の質や状態などを直接チェックできないため、「破損があるかも」といった不安がついてまわります。しかし、Amazonは質の悪い商品どころか、「Amazon公式ストアが偽造品を販売している」という報告さえあります。





AmazonはかねてよりAmazon以外の第三者が出品した商品を販売する「Amazonマーケットプレイス」上で禁止品・リコール品・偽造品を販売していると指摘されてきました。

Amazonは命の危険につながる禁止品・リコール品・偽造品を販売し続けているという指摘 - GIGAZINE



by Christian Wiediger

しかし、マーケットプレイスだけでなく、Amazon公式ストアでさえも偽造品を販売していると、出版社No Starch Pressの創設者であるBill Pollock氏が報告しています。その一例が、「The Art of R Programming: A Tour of Statistical Software Design 1st Edition」というプログラミングの本のペーパーバック版。この本はサードパーティーの販売会社ではなく、Amazon.com公式が出品・配送してる商品です。

Amazon.com: The Art of R Programming: A Tour of Statistical Software Design (8601404372872): Norman Matloff: Books



あるカスタマーの手元に届いた偽造品は、Amazon.comの公式説明とは異なっていたり、本としておかしな点が多数ありました。公式は本の大きさを縦9インチ×横7インチ(およそ縦23cm×横18cm)だと表記していましたが、届いた本は縦11インチ×9インチ(およそ縦28cm×横23cm)と、表記と実際の大きさの差は、およそ縦横5cmずつ。



中を見ると、周囲の白枠部分が太く、デザインが崩れています。



さらには背表紙が真っ白。



この本と同じシリーズの正規品をみると、背表紙に本のタイトルが記載されていることがわかります。



Amazon公式ストアが偽造品を扱っているケースは、アメリカのAmazon.comだけに限らず、日本のAmazon.co.jpでも発生しているとのこと。Amazon公式ストアから購入した商品が「JANコードや商品名すらないまっさらな白い箱で到着。本体にもマークなし」という報告がありました。



こういった現状に対して、アメリカでは2019年7月に「公式ストアだけでなく、サードパーティーの販売者から不良品を買った顧客はAmazon.comを相手に訴訟を起こすことができる」という判決が下されています。

Amazonはサードパーティ業者が販売する製品についても法的責任を負う必要があるという判決 - GIGAZINE



by Mein Deal