配車サービスなどを展開するUberは、都市空間における有効な移動方法として、空を飛んで移動するタクシーのライドシェアリングサービス「Uber Elevate」を計画しています。そんなUber Elevateで使用される空飛ぶタクシー「Uber Air」のコンセプトムービーが、YouTubeで公開されました。

Uber shows off latest concept for air taxis; FAA chief stresses safety - GeekWire

https://www.geekwire.com/2019/uber-shows-off-latest-concept-air-taxis-faa-chief-hits-hard-safety-issue/

Uberが公開したUber Airのコンセプトムービーがこれ。

UBERAIR: The Future of Airborne Travel | Uber Elevate | Uber - YouTube

ヘリポートのような場所に停車しているUber Air。滑らかなフォルムは鳥のようにも見えます。



プロペラが回転し……



ゆっくりと垂直離陸。周囲にもいくつかのUber Airが停車していることがわかります。



そのまま都市の空を飛行していきます。



乗り込める乗客数は4人とのこと。



しばらく飛行を続けると……



巨大なビルから突き出したヘリポートに着陸。



エレベーターのようにUber Airをのせたヘリポートがビルの中に潜っていき……



Uber Airは立体駐車場のような場所に格納されます。



そしてUber Airのドアが開きました。



Uber Airは電気式の空飛ぶタクシーとなっており、Uber Elevateの商用サービスは2023年にテキサス州・ダラスとフォートワース、カリフォルニア州・ロサンゼルスで開始される予定です。また、オーストラリアの首都であるメルボルンも、アメリカ国外初のUber Elevate導入都市となる見込みです。

Uber Elevateの責任者であるエリック・アリソン氏は、最終的にUber Airの利用料金はUberの配車サービスと同程度にまで下がるとの見通しを述べており、交通渋滞に巻き込まれないために移動時間も短縮できるとしています。

Uber Elevateのコンセプトについて説明したムービーがこれ。

UBERAIR: Our Vision | Uber Elevate | Uber - YouTube

人類は高層ビルを次々と建造し、都市空間を三次元方向に拡張してきました。



その結果、地上だけを移動空間として考えるのではなく、「空」も移動空間として見なすことが重要になってきているとのこと。



Uber Airの垂直離陸システムは、都市部の空を移動するために必要不可欠な機能です。



人々が空を移動する選択肢を持つことで交通渋滞は緩和され、より都市部のアクセス性が向上するとUberは考えています。



もちろんUber Airが離着陸できる場所は限られるため……



地上を移動するタクシーやライドシェアリングサービスと組み合わせることが予定されています。



もちろんUberや航空機開発企業だけの力で、Uber Elevateを実現させることはできません。不動産のオーナーや都市部の住人に加え……



地元の自治体、国の規制当局などとも連携していく必要があるとUberは述べました。



なお、Uberは車内のデザインを航空機インテリアのデザイン企業・Safran Cabinと協力して行っています。

This is what it looks like inside an Uber Air vehicle | TechCrunch

https://techcrunch.com/2019/06/11/this-is-what-it-looks-like-inside-an-uber-air-vehicle/

車内には大人4人が座れるように設計されており、手荷物やスーツケースを置くスペースもあることが、公開されたシミュレーション画像からわかります。