セルフレジが増えてきた! 本当にかんたん? 早い? 駅ナカセルフレジで試してみた

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駅ナカのコンビニやスーパーなどで、セルフレジを見かけることが多くなった。
このセルフレジ、操作の方法が分からなかったり、うまく支払いができなかったりしたらどうしようという不安もあって、つい敬遠してしまいがちだ。

しかし、今後、セルフレジは確実に増えてくる。

そこで、セルフレジは実際のところ、どうなのだろうか?
試してみることにした。


●商品を持っていざセルフレジ
お店に入って買いたい商品を手にしたら、セルフレジに向かう。画面に操作方法が表示されているので、それを見て操作すればよい、
ということは分かっているのだが、
まごついて不審に思われたらどうしようとか、
失敗せずに支払わなければとか、
妙なプレッシャーがあり、ムダに焦ってしまう。

1.商品のバーコードを読み取らせる
初めてのセルフレジで、意外と難関なのがコレ。
商品のバーコードがどこにあるのか?
ふだん意識していないので、パッと見つけられないからだ。
商品を手にしたときに、さりげなく確認しておくのがコツだ。
これさえしておけば問題ないだろう。

そして、次の問題が
「どこにバーコードをかざすのか?」
ということ。

電子マネーで支払うときに上からピピッとかざす。
そんなイメージでいたので、やや戸惑ってしまった。

今回のセルフレジは、下にかざすタイプだった。
知ってしまえば何ということはない。
次からはスムーズにできるだろう。

今回試したセルフレジは、左手前にスキャナーがあるタイプだったので、商品のバーコード部分を上に向けて読み取らせた。




ICカードをかざして支払う
次のステップは、支払いだ。
画面の右下にある「お支払」ボタンをタッチすると、支払い画面に進む。

なお、支払いボタンは「レシートあり」と「レシートなし」の2種類用意されていた。
「レシートなし」のほうがだんぜん目立つデザインだった。
レシートが必要な人は、押し間違えないように気をつけよう。




交通系ICカードをかざすところは、見慣れたデザインなので迷いなくできた。
ピピッと鳴ったら、無事支払い完了だ。




そのまま商品を手にして店を出る。
若干ドキドキしたが、これで駅ナカのセルフレジはマスターできた!


●意外な落とし穴! 交通系電子マネーの残高
レジが混雑している場合など、確かにセルフレジのほうがスピーディーに購入できる。
1回試したあとは、積極的にセルフレジを利用するようになったのだが……1つ落とし穴があった。

電子マネーの残高不足だ。

何度かセルフレジで買い物をし、慣れてきたので得意げにセルフレジでバーコードを読み取り、いつものように電子マネーでの支払いに進んだ。

すると、エラー音が鳴ってしまった。

実は、セルフレジではチャージができない。

このため、セルフレジでの決済をキャンセルし、有人レジに並び、チャージして支払う(または現金で支払う)ことになってしまった。

素早く済ませたいのに、よけい時間がかかってしまったというわけだ。

オートチャージの人ならこんなことは起こらないが、手動でチャージしている人は、残高チェックは買い物前に必ずするなど、注意が必要だ。


セルフレジの利用状況を見てみた
筆者の最寄り駅にある駅ナカコンビニでは、最初1台だったセルフレジが、気が付けば3台に増えていた。その分、有人のレジが減っていた。

おそらく、今後はさまざまな店舗でセルフレジの導入が広がっていくと予想される。
ということは、セルフレジを使えないと、意外にまずいかも?
そんな気持ちにもなった。

ほかの人は、本当にセルフレジを使っているのだろうか?

そこで駅ナカコンビニを少々観察してみた。
セルフレジの利用だが、そのときどきによって偏りがあった。
・有人レジに列ができているのに、誰もセルフレジを利用しない
・手慣れた様子で次々とセルフレジを利用していく
・お店の人に教えてもらいながら利用する人
セルフレジにチャレンジしたが、使い方が分からず、有人レジに並び直す人
などなど。
また完全にセルフレジが浸透しているというところまでは至っていない。
実際に利用してみた経験上、もう少しお店の人のヘルプや説明が手厚くして欲しいところだ。


●状況に応じて有人/セルフレジを使い分ける
セルフレジの利点は、店員を介さず、長いレジ待ちをしないで、素早く商品を購入できることだろう。
ただセルフレジにも、まだ不便な点もある。
その一つが袋つめだ。
セルフレジの手前には、購入した商品を入れるビニール袋が用意されているのだが、複数買うとなると、商品をスキャンして、袋に入れて、スキャンして……を繰り返すことになえる。商品数が多いと、これが少々面倒に感じる。

そう考えると、1、2点と少ない買い物のときに利用するのが効率も良さそうだ。
こうした点も、これから改善されていくのだろう。
それまでは、レジの混雑具合や、購入する商品数などによってセルフレジと有人レジを使い分けるのも必要なのだろう。