18日放送、TBS「バース・デイ」では、「元プロ野球選手 第2の人生 昨年戦力外通告を受けた男たち」として、プロ生活12年、ロッテに所属した青松慶侑氏に密着。見事な転身を遂げた彼の現在を伝えている。

2004年にドラフト7位でロッテに入団した青松氏。将来の4番候補と期待されたが、キャッチャーの負担もあってか、持ち味のバッティングは鳴りを潜め、入団から7年を2軍で過ごした。2013年に元タレント・鷲巣あやのさんと結婚した青松氏は、この年1軍に昇格。プロ初ヒットを放ち、2015年6月のヤクルト戦では、プロ11年目で初のホームランを放つも、継続した活躍はできず。昨年10月に戦力外を通告された。

「トライアウト終わってからなかなか決まらず、ズルズル後になってくると、これはプロ野球界から必要とされてないのかなっていうふうに思ってきた」と野球界から離れる決意をした青松氏だったが、野球一筋で生きてきたため、第2の人生を踏み出すには大きな不安も。それでも、そんな彼の身を案じ、ロッテのチームメイトだった新里賢氏をはじめ、多くの人から声を掛けられたという。

「すごい電話が鳴るようになったんですよ。彼のことを心配してたくさんの方が今後のアドバイスだったり、お誘いがあった」と、あやのさんが話すと、青松氏は「なんでこんなに心配してくれるのかなと思って。お世話になった人に恩返ししたいっていうところでいうと支えてくれている人はいっぱいいるなって本当に感じる」といい、目に溢れてきた涙を拭った。

そんな青松氏は、ソニー生命保険に就職し、ライフプランナーという第2の人生を選択。すでに新里氏が勤めている同社には、浅間敬太氏(元ロッテ)や塚田晃平氏(元広島)といった元プロ野球選手も在籍する。新里氏の仕事に興味を持ったという青松氏は、6度の面接を突破し、1月から正社員に。資格も取得し入社2ヶ月になると一人で営業を任されるまでになった。

将来、現役選手のセカンドキャリアを支える活動を考えているという青松氏は、新里氏らとの会話の中でも「自分達みたいなライフプランナーが寄り添って、少しでも相談にのることによって安心感が出れば本業の方ももっとパフォーマンスが上がる」と力説。「こういう職業に就いても選手のサポートをしていけば、それも野球界に対しての恩返し」と新たな夢を語った。