学生の窓口編集部

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学生のライフラインともいえる「学費」。保護者の病気など、経済的な理由で通えなくなったなんて話は、一度は耳にしたことがあるでしょう。

災害や事故などで学費が払えなくなったときは、どうすれば良いのでしょうか? そんなときは「緊急」「応急」採用奨学金がオススメで、月額・最高64,000円が「利息なし」で借りられます。「利息あり」の奨学金なら月額12万円までOK、私立の医/歯学部ならプラス4万円借りることも可能なので、中退、とあきらめるまえに申請してみると良いでしょう。

■緊急時に使える奨学金あり

文部科学省のデータによると、平成24年度の大学/短大/高等専門学校生の中途退学者は2.65%、そのうち20.4%は経済的な理由とされています。全体の0.54%と数字をみれば小さな値ですが、200人いれば1人は当てはまる計算となるので、決して「まれ」とはいえません。また、中退に至らなくても0.4%のひとは授業料を滞納しているとのデータもあるので、表面的にはわからなくても、金銭的な困難をかかえている学生は意外に多いのです。

保護者の事故や病気で学費が払えなくなったら、どうすればいいのでしょうか? そんなときにありがたいのが「奨学金」で、利息なしで月額64,000円も借りられる制度が用意されているのです。

日本学生支援機構の「緊急採用」奨学金では、通っている学校、自宅に住んでいるかなどを考慮し、

 ・国公立・自宅通学 … 45,000円

 ・私立・自宅外通学 … 64,000円

を毎月無利息で借りることができます。「緊急」の名の通りいつでも申し込め、また、経済的な事情が発生してから12ヶ月以内ならOKなので、自力解決を試みたけどダメだったなんて場合でも利用できます。

ただし、家族の収入はもちろん、学業成績なども審査基準に含まれるので、学校長の推薦レベルの後押しが必要です。卒業できれば良いから、と、ギリギリの単位に甘んじていると、いざというときに「足かせ」となってしまいますので、日々精進しておきたいものです。

■有利子なら月額16万円も

残念ながら緊急採用奨学金が受けられなくても、あきらめる必要はありません。「応急採用」奨学金を始め、「利息あり」の奨学金も数多く存在するからです。

「応急採用」も基本的には「緊急採用」と同じですが、学力/経済基準ともにやや「甘く」設定され、緊急よりも受けやすいようになっています。また、奨学金の月額を3〜12万円の5段階のなかから選ぶことができ、さかのぼってその年度の4月分から受けることも可能です。月額12万円は実習の多い学部を想定しているため、私立大学に通っているひとは、

 ・医/歯学部 … プラス4万円

 ・薬/獣医学部 … プラス2万円

が可能、最大・月16万円も受けられる仕組みになっています。

これらの奨学金は「貸与」、つまり借りるかたちなので将来返済する義務があり、とくに応急採用の場合は「利息」も発生することを忘れてはいけません。毎月16万円なら年間およそ200万円ですから「自動車ローン」並の金額であることを念頭に置き、「出世払い」できるよう学業に専念してください。

■まとめ

 ・大学・短大・専門学校生の約0.5%は、経済的理由で中退している

 ・在学生の0.4%は授業料滞納しているとのデータもある

 ・「緊急」「応急」の名称で、随時受け付けている奨学金が存在する

 ・利息ありの応急採用奨学金なら、月額・最大16万円が借りられる

(関口 寿/ガリレオワークス)