英国のロンドンで28日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝で、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)はFCバルセロナと対戦し、1対3で完敗した。今大会で3回目の決勝に臨んだ朴智星(バク・チソン)選手だが、今回も「優勝の夢」が叶わなかった。

 複数の韓国メディアが試合結果などを伝えている。一部では朴選手に対するマンUのサポータからの応援歌「犬肉ソング」に注目し、「敗北にも朴智星への応援歌『犬肉ソング』が止まらない」などと題した関連報道が相次ぎ、話題となっている。

 今試合で先発出場した朴選手に対し、マンUのサポータらは一斉に「犬肉ソング」を歌いながら応援。さらには試合後にも同歌を熱唱したという。「犬肉ソング」は、朴選手がマンUに入団した初期から歌われてきた「朴智星応援歌」で、「君がどこにいようとも君の国では犬肉を食べるだろうが、ネズミを食うリバプールやつらよりはマシだ」という内容だった。

 韓国メディアはこれに対し、「チームの敗北にもかかわらず、朴智星の誠実なプレーがマンUのサポータらを感動させた」と伝えた。また国内では「韓国を卑下する歌」という指摘もあるが、イングランド現地ではライバルであるリバプールを揶揄(やゆ)する歌と知られていると指摘した。

 一方、韓国のネット上では「犬肉ソング」が応援歌というよりは「わが国の犬肉文化を皮肉る歌ではないか」と反発する声や、「英国の応援歌はもともと悪口や嘲弄(ちょうろう)が混ざっている。文化の差であり、悪く思う必要がない」などの書き込みが寄せられた。(編集担当:永井武)



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