三者ともに29-28でクートゥアーを支持。物議をかもすジャッジとなりそうだが、いずれにせよ、クートゥアーは約2年振りの白星を挙げた

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11月14日(土・現地時間)、英国・マンチェスターのイブニングニュース・アリーナでは、UFC105「COUTURE vs VERA」が開催された。インターナショナルイベントとして行われる今年3度目の英国大会。米国内でのPPV中継はなく、SpikeTVでのペイフリー放映となるため、メインカードにはTUF出身英国勢ファイターが勢揃い。

そのメインイベントには、8月のUFC102でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと激闘を繰り広げたばかりのランディ・クートゥアーが出場、同じく約2カ月半のインターバルで参戦するブランドン・ベラと対戦した。

2年9カ月振りのライトヘビー級戦に臨んだ46歳のクートゥアーは、序盤こそベラの打撃に遅れをとったが、テイクダウンを狙い、試合の大半に渡ってベラをケージに貼り付けていった。3Rにはベラのヒザ&ミドルに自らキャンバスに転がり込んでしまったが、最後は僅差の判定で逃げ切り、2007年8月のガブリエル・ゴンザガ戦以来、約2年振りの勝ち名乗りを挙げたのだった。

また、ポストGSPをめぐるウェルター級戦では、ダン・ハーディとマイク・スウィックが激突。体格に優るスウィックを振りきったハーディが判定勝ち。試合後、オクタゴンに登場したGSPと握手を交わし、次期王座挑戦権を手中に収めたといっていい勝利を挙げている。

その他にも、英国MMA界のトップランナー=マイケル・ビスピンが、ダン・ヘンダーソンとのTUF9コーチ対決で壮絶KO負けを喫した敗戦から復帰、デニス・カーンと対戦すると、初回こそダウンを喫し、以後、ガードを強いられる苦しい展開となったが、2R、テイクダウンからのパウンド&鉄槌を繰り返し、見事なTKO勝利を奪った。その他、全試合結果は下記の通りとなる。

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<UFC105 COUTURE vs VERA>

第11試合 ヘビー級/5分3R
○ランディ・クートゥアー
(米国)
3R終了
判定
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ブランドン・ベラ×
(米国)
第10試合 ウェルター級/5分3R
○ダン・ハーディ
(英国)
3R終了
判定
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マイク・スウィック×
(米国)
第9試合 ミドル級/5分3R
×デニス・カーン
(カナダ)
2R4分24秒
TKO
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マイケル・ビスピン○
(英国)
第8試合 ウェルター級/5分3R
○マット・ブラウン
(米国)
3R2分27秒
TKO
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ジェイムス・ウィルクス×
(英国)
第7試合 ライト級/5分3R
○ロス・ピアソン
(英国)
2R4分30秒
TKO
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アーロン・ライリー×
(米国)
第6試合 ウェルター級/5分3R
○ジョン・ハザウェイ
(英国)
3R終了
判定
ポール・テイラー×
(英国)
第5試合 ヘビー級/5分3R
○テリー・エティン
(英国)
2R1分24秒
ギロチンチョーク
シャノン・グジェルティ×
(米国)
第4試合 ウェルター級/5分3R
○ニック・オシベチェック
(英国)
3R3分52秒
TKO
マット・リデル×
(米国)
第3試合 ライト級/5分3R
○デニス・シバー
(ドイツ)
2R2分56秒
TKO
ポール・ケリー×
(英国)
第2試合 ライトヘビー級/5分3R
○アレクサンダー・グスタフソン
(スウェーデン)
1R41秒
TKO
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ジャレッド・ハマン×
(米国)
第1試合 ライト級/5分3R
○アンドレ・ウィナー
(英国)
1R3分22秒
TKO
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ロナルド・デルガド×
(米国)