磐越道21人死傷バス事故 なぜ学校側に任意捜査? “契約内容”に国交相が言及
福島県の磐越道で21人が死傷したバス事故で、運転していた若山容疑者立ち会いのもと、警察が実況見分を行いました。
■当時の走行状況、容疑者自らに説明させ確認

事故はなぜ起きたのか。当時の状況を確認するため、18日、福島県・磐越道の事故現場へ。白い車から降りてきたのは、若山哲夫容疑者(68)です。
若山容疑者
「速度の見極めが甘かった。90キロか100キロ出していた」
事故が起きたのは、今月6日。
新潟・北越高校の男子ソフトテニス部の部員20人を乗せた遠征バスがガードレールなどにぶつかり、3年生の稲垣尋斗さん(17)が亡くなるなど、21人が死傷しました。
バスを運転していた若山容疑者は18日、支えられながら車を降り、警察官に促されゆっくりと歩きます。
警察官が身ぶり手ぶりを交えながら話しかけていますが、若山容疑者はうなずいたりする様子はなく、表情も変えずに遠くを見つめていました。
捜査関係者によりますと、当時の走行状況について若山容疑者自らに説明させ、確認を行ったということです。
■バス会社側と学校側、主張はいまも“食い違い”

一方、焦点となっているのが、なぜ若山容疑者が運転することになったのか。バス会社側と学校側の主張は、いまも食い違いが生じています。
バス会社によりますと、高校の部活の顧問がバス会社にバスの運行を依頼。
蒲原鉄道 金子賢二営業担当(今月6日の会見)
「学校からの要請でレンタカーを手配して、人も頼むよという中で紹介したと」
しかし学校側は…。
北越高校 男子ソフトテニス部 寺尾宏治顧問(今月10日の会見)
「費用を安く抑えたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはありません。また運転手の紹介を依頼したこともありません」
バス会社の社員とバスで運行するものだと認識していたといいます。
お互いの主張が真っ向から対立し、責任を押しつけ合うかのような状況が続いています。
■“学校としてどこまで安全管理していたか”

そうしたなか、警察が16日、北越高校に任意で捜査に入ったことが明らかになりました。
学校側に行われている警察の捜査。そのワケは…。
元神奈川県警 交通部長 鳴海達之氏
「(学校側は)発注の仕方でレンタカーを借りること自体は悪くはないと思う。じゃあ誰が運転してそこに報酬があるのかないのかという話は別。それを学校側が知らないとなると、学校としてどこまで安全管理していたか、これから問われると思う」
また、国土交通相が言及したのは…。
金子国交相
「レンタカー契約書におきまして、借受人が北越高校であったことは確認をされております。契約書の内容に基づけば『高校がレンタカーを使用して自ら行った運送行為』となる」
これが白バスに該当するかどうかは、現在調査中の事項なども踏まえて判断することになるということです。
主張が対立するバス会社側と学校側。責任の所在が問われています。
(5月18日放送『news zero』より)