1組で力走する日大の首藤海翔(4日、レモンガススタジアム平塚で)=大石健登撮影

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 全日本大学駅伝の関東地区選考会が4日、神奈川・レモンガススタジアム平塚で行われた。

 1万メートルのレースで各校8人の合計タイムで出場権を争い、日大が3時間57分10秒99でトップ通過を果たし、2年連続44度目の本大会出場を決めた。

 チームを活気づけたのは、1組目に出走した首藤海翔(1年)の快走だ。

 強風の影響もあって序盤からスローな展開が続いた中、「集団の中に入って、うまく人を利用していけ」という新雅弘監督の指示通り、風の影響を受けない位置を走り、終盤の勝負所まで冷静に力をためていた。

 残り1300メートルで得意のロングスパートを仕掛けて先頭争いから抜け出すと、ラスト1周で2人にかわされたものの、30分29秒27で3着に入り、「少し悔しい部分もあるけど、チームに貢献できたかなと思う」と納得の表情を浮かべた。

 岡山・倉敷高時代に全国高校駅伝などで活躍し、5000メートル13分44秒74の自己記録を誇る実力派ルーキーの強みは、大学公式戦デビューでも「そこまで緊張せず、いつも通りの自分で挑むことができた」という強心臓だ。先輩が腕にマジックで書いた「スーパールーキーかませ」の言葉通り、「かますことができました」と笑う首藤に対し、高校1年時に指導した新監督も「安心して見ていた。勝負勘がいい」と目を細めた。

 チームは昨季、3大会ぶりの出場となった全日本大学駅伝で10位と健闘。今年1月の箱根駅伝では総合10位に入り、12年ぶりにシード権を獲得した。今回の選考会でも首藤に加え、各校のエース級が集う最終4組で後藤玄樹(2年)が28分45秒16の自己ベストで11着に食い込むなど、下級生に勢いがある。就任からまもなく3年を迎える新監督は「発展段階のチーム。(全日本は)去年は初めてで何も分からなかったが、今年は経験がちょっとあるから楽しみ」と、さらなる躍進へ手応えをつかんでいた。