【京都小6事件】「回答は差し控える」ピリピリの京都府警は“ダンマリ”モード 報道現場で生じた異変
警察から情報が洩れてこない
京都府南丹市の園部小学校に通う安達結希くん(11)が遺体で見つかった『京都小6事件』で、京都府警が慎重に捜査を進めている。
結希くんの遺体を遺棄した疑いで逮捕されたのは、義父の安達優季容疑者(37)。警察の調べに結希くん殺害についても関与を認めている。
結希くんは3月23日朝、容疑者の車で小学校に向かったものの、その後、行方不明となった。現地取材するテレビ局関係者の話。
「当初は地元警察と消防隊員で捜索が行われていたが、並行してかなり早い段階から京都府警の捜査員が調べを進めていた。義父の優季容疑者の言動に不可解な点が見られたことが理由。現在は京都府警捜査1課が中心となっている」
府警はマスコミとの受け答えに細心の注意を払っている。
地元紙記者は本サイトの取材に対し、
「遺体から離れた場所で発見されたランリュックや靴、自宅の捜索時に押収した車についても、府警はマスコミが問い合わせても『回答は差し控える』の一点張り。優季容疑者が立ち寄ったとみられる市内のトイレやため池で何かを調べている様子だったが、こちらも『回答は差し控える』とのこと。この手の事件では警察サイドから内々に状況が漏れたりするものですが、今回はかなりガードが堅い印象。世間の関心度が高く、被害者、加害者双方の人権やプライバシーの保護を考慮しているようです」
と警察のダンマリ具合を明かす。
園部町は人口1万5000人ほどの小さな町。普段はのどかで住民同士のつながりも強い。前出記者が続ける。
「取材していても、不安そうな表情を浮かべる住民が多い。土地柄的にも府警は捜査に支障のない範囲で、絞りに絞ってマスコミに情報を小出しにしている。一部記者からは安達家のことや、結希くんの母親に関するプライベートな問い合わせもあるようだが、一貫して回答を拒否している」
4月17日にはカンテレ(関西テレビ)が送検された優季容疑者とは別人の映像を、同社の情報番組で誤って放送したことを明らかにした。16日にフジテレビ系『旬感LIVE とれたてっ!』(カンテレ制作)で別人の映像を午後1時台に計3回放送。その後社内で誤りに気づき、アナウンサーが
「関係される方と視聴者の皆さまに深くおわび申し上げます。大変申し訳ありませんでした」
と訂正、謝罪した。カンテレは
「このたび誤った映像を放送したことについて、当社は事態を重く受け止めております。信頼の回復に向け、原因の検証と再発防止に取り組んでまいります」
とコメントしている。
「これ以上扱わないほうがいい」
テレビ局関係者によると
「17日午後に行われた府警関係者の囲み取材では、冒頭で府警幹部が周囲を見渡し『カンテレはいないよね』と確認。実際、その場にはカンテレの取材班はいませんでした。何らかのペナルティーが科された可能性はあります」
という。
過熱報道に対する世間のムードも変わってきた。ジャーナリストの池上彰氏は4月20日放送のテレビ朝日系『大下容子ワイド! スクランブル』の中で、事件報道について
「見てる側からすると、もういいんじゃないですか。容疑者が捕まって、容疑者がこの事件について認めているのですから、もうこれ以上扱わないほうがいいんじゃないかな」
と提言。お笑いコンビ『南海キャンディーズ』山里亮太も20日、MCを務める日本テレビ系『DayDay.』で
「捜査したあとのところを我々メディアが同じルートをたどって、自分たちで描くストーリーに合わせて、(人に)質問してそれを聞いてっていう。それを流すことに意味はあるのかな……」
と疑問の声を上げた。
こうした声が届いたのか、最近になって事件を取り扱う時間は以前に比べ激減。取材現場でも“異変”が起きている。
「メディアがこぞって取り上げていたのは、数字(視聴率)が良かったから。それに尽きる。しかし、昨今の情勢を考慮し、これ以上集中報道を続けると世間の反発を招く可能性があると判断された。京都府警の関係者からも『あまりにも情報が氾濫している』と内々にクギを刺されていた。現場の取材陣も縮小傾向ですね」(ワイドショー関係者)
いまだ多くのナゾが残る事件。府警は優季容疑者の殺人容疑での再逮捕に向け、入念に裏付け捜査を行っているという――。
