社民党の福島瑞穂党首

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 危急存亡の秋を迎えている社民党。その「戦犯」の一人とも言われているのが、福島瑞穂党首(70)である。実に計16年間も党のトップを務めているが、退潮に歯止めどころか、拍車がかかるばかりだ。【前編】では、その福島氏が、常々同志から選挙区、あるいは衆院へのくら替えを求められていたにもかかわらず、頑なに参院比例区での出馬を貫き通し、5期にわたって当選を重ねてきたことを記した。【後編】では、同志が次々と討ち死にする中、「安全圏」を保って当選し続けてきた彼女が、その“特権”議員人生を利用してどれだけ蓄財してきたかを明かす。

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世帯での資産は2億5000万円

 福島党首はかねて資産家として知られる。その財産で世間を驚嘆させたのは、2009年のこと。当時、社民党は民主党、国民新党と連立を組み、福島氏は消費者担当相として入閣していた。大臣には資産公開が義務付けられる。その際、彼女が報告した資産は、川崎市麻生区の14階建て住宅4階82平米(所有は2分の1)の部屋と、定期預金1億1480万円、郵便貯金900万円である。実に金融資産だけでも1億2000万円超! 彼女の事実婚の夫は、日弁連事務総長などを務めた弁護士の海渡雄一氏であるが、彼も定期預金2500万円、郵便貯金200万円、投資信託等2005万円、そして年金型金融商品7207万円を所有していた。実に世帯の総資産は2億5000万円近くにもなっていたのである。ちなみに、普通預貯金は公開の対象となっていないので、実際の資産額はもう少し膨れ上がる可能性が高い。

社民党福島瑞穂党首

 当時、彼女は「(当選前の)弁護士時代にコツコツ貯めた」と述べていたが、「週刊新潮」2009年11月5日号で社民党関係者がこう述べている。

「政治家は選挙費用に一番お金がかかりますが、彼女は有名人候補と同じ扱い。党が面倒を見てくれますから、出費も大してないはず。清貧の社民党は会合も質素になる。弁護士時代の蓄えだって減らないと思います」

 その消費者感覚と言えば、

「高級ブティック『マギー』が好きで、大変な洋服持ちです。あそこのスーツは1着15万円くらいするものもザラにある。洋服にはお金をかけています」

4年前にもマンション購入

 これが今から17年前のことだ。その後も参院で当選を重ねるに連れ、彼女の資産は不動産へとシフトしていったようだ。毎回の当選時に参議院に提出する資産等報告書によれば、定期預金は徐々に減っていき、現在は0円となっている。

 一方で、同報告書や登記簿謄本を見ると、福島氏の夫は2012年に新宿区内の7階建てマンション5階部分、84平米の部屋を購入。2年後に「代物弁済」で福島氏自身にその2分の1の所有権が移転している。「週刊新潮」2017年1月19日号では、地元の不動産業者がこうコメントしている。

「新宿御苑にほど近い好立地で、近隣でも指折りの人気物件です。売りに出れば8000万〜9000万円の値がつきます」

 大手不動産会社の情報サイトで検索すると、昨今の不動産高騰の影響もあり、この部屋は現在、9000万から1億円台の価値があると推定される。

 さらには、やはり彼女が参議院に提出した資産等補充報告書や登記簿謄本によると、今から4年前の2022年、福島氏と夫は新宿区内の5階建てマンション2階、59平米の物件を購入している。先の情報サイトで検索すると、こちらは現在、1億2000万円ほどの価値があると推定される。

 つまり、福島氏は川崎市内の自宅とは別に、都内の一等地に億単位のマンションを2部屋所有していることになる。また。特筆すべきは、この2つの物件には抵当権が設定されていない、つまり、彼女はこれらをキャッシュで購入している可能性が高いということ。その金満ぶりがわかろうというものである。

 やはり福島氏が参議院に提出している所得等報告書を見ると、記録が残る2018年以降、彼女の年間所得は議員報酬など2000万円前後で推移。これだけの資産形成が出来るのも当然と言えるのだ。

「みずほ銀行」

 こうした蓄財ぶりを評して、彼女は社民党関係者の間で、「コツコツ貯める『みずほ銀行』」と言われてきた。もちろん資産形成は自由だし、本人の才覚のひとつであるが、彼女の場合、【前編】で繰り返し述べてきたように、党首を長く務めながら、参院比例区での立候補に固執して当選を続けてきただけに、“特権”議員生活を経て行ったこの資産形成に、瀕死状態にあえぐ社民党関係者の間では、「福島栄えて党滅ぶ」―そんな言葉が浮かぶのも無理はないと言えよう。

【前編】で述べたように、2020年、社民党から2名の国会議員が離党した際、同党の照屋寛徳衆議院議員は、党大会で福島氏を面罵した。その際、以下のように断じている。

「はっきり申し上げます。2003年に党首になって10年間で、全国の社会党、社民党の党員の皆さん、先輩方が築いた遺産をすべて食いつぶしたのはあなたなんです。そういう自覚はないんですか!」

 その福島氏は2年後、改選を迎える。現状の党勢では、社民党は、いよいよ1議席のキープ、そして政党要件の維持が危うくなってくるであろう。日本社会党から数えて80余年、現在の名称となって30年の歴史に幕を下ろす日も近そうな社民党。それでも、多額の資産を抱えた福島氏の今後は安泰といったところか。照屋氏の言葉が重く響くのである。

【前編】では、福島氏が頑なに参院比例区での出馬を貫くことについて同志から発せられた「激烈な批判」について記している。

デイリー新潮編集部