【ソフトバンク】小久保監督「連れてこんでええ」…ベンチ殴り左手骨折の杉山一樹をあえて諭さず
昨季セーブ王を獲得したソフトバンクの守護神・杉山一樹投手(28)が12日、出場選手登録を抹消された。前日11日の日本ハム戦(エスコン)後に自身の投球に不満を募らせ、ベンチ内を殴打して左手を骨折。杉山は開幕から7試合に登板して4セーブを挙げているが、防御率9・00と本来のパフォーマンスからは程遠い投球が続いていた。
利き手ではないが、グローブをはめられないケガに至ってしまったことで離脱期間は長引きそうだ。11日に事態を明かした小久保裕紀監督(54)は「予測できたことだったので、防げなかった俺の責任」と悔やんだ。発言の真意について「今回が初めてではない。性格的にも予測できることだった。もちろん注意喚起もしていたが、それでもやってしまう。欲望が勝る、理性で制御できない。やった後に事の重大さに気づいたと思う」と事態の背景を説明し、唇をかんだ。
失意と後悔でいっぱいの守護神に、指揮官は対応しなかったという。小久保監督は「しゃべっていない。『連れてこんでええ』って言ったんで」と本人からの報告を自ら制止。その上で「信頼が崩れるのは一瞬。あのポジションを守る人しか分からない苦しみはあるが、欲望が勝ってしまったというのは、チームメートからすると信頼が崩れること。もう一回、一から作り直しです」と語った。あえて突き放し、膝を突き合せなかったのは小久保監督なりの考えがあったからだろう。
杉山不在が決まった救援陣は大きな戦力ダウンとなる。小久保監督は「去年と一緒で日替わり。いるメンバーでやるだけ」と努めて冷静に語った上で「投手のやりくりをしっかり考えます」と前を向いた。開幕スタートダッシュに成功した鷹が、新たな試練を迎えている――。
