FBS福岡放送

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各地で桜の開花が進んでいます。これからお花見を楽しむ人も多いと思いますが、各地の桜は今、「老い」に直面しています。

30日、淡いピンク色の桜が満開となり、見頃を迎えている福岡県朝倉市の秋月・杉の馬場。

■訪れた人
「(久留米は)ここまで咲いていないです。満開ですね。」
「ずっと向こうまでトンネルで、中を歩くのが気持ちがいいですね。」

春本番の陽気の下、訪れた人を楽しませる桜について、全国各地で問題が起きています。

3月7日に東京でソメイヨシノが倒れ、73歳の女性がケガをするなど、倒木が相次いでいます。

こちらは、熊本県南阿蘇村にある樹齢およそ400年の「一心行の大桜」。例年この時期は、ヤマザクラの淡い白と菜の花の黄色のコントラストを楽しむことができます。

しかし、ことしは「桜の治療に専念するため」として、イベントの中止を発表しています。村の担当者によりますと、数年前から樹木医の診断を受けていて、今回の決定は「大桜により長生きしてもらうため」だということです。

福岡市屈指の花見スポット、舞鶴公園の桜はどのような状態なのでしょうか。舞鶴公園で、樹木医として30年ほど桜の木の診断や治療に携わる森陽一さんに聞きました。

■福岡県樹木医会・森陽一さん
「これもそうなんだけど。」
■八木菜月アナウンサー
「え、そんなに?」
■福岡県樹木医会・森陽一さん
「35センチ入ります。長さが40センチちょっとですから、ほとんど、中が空洞の状態です。そうなると、風に揺られたりすると折れる可能性もありますよね。」

福岡市によりますと、舞鶴公園にあるおよそ1000本の桜のうち、3割が樹齢60年から70年の老木だということです。一部の木では、倒れないようにするための対策を行っているといいます。

■福岡県樹木医会・森陽一さん
「同じような桜、たくさんあるのですが、樹木医が点検して管理の方と協議をして、もう少し低くしましょうと。風を受けないので、なかなか倒れにくい。だからどんどん低くしていきましょうと。」

また、別の木では。

■八木アナウンサー
「中、かなり空洞になっていますね。」
■福岡県樹木医会・森陽一さん
「基本的にこっち(奥)に倒れる分はいいんですよ。人に迷惑をかけない。こっちに倒れると困る。向こうに重さがあるということは、(奥に)倒れるだろうということで、ある程度残している。」

対策は別の形でも。

■八木アナウンサー
「去年12月にクラウドファンディングで植えられたこちらの桜、だんだんと花が咲き始めています。」

福岡市が去年行ったクラウドファンディングでは、目標額の500万円を超える寄付が寄せられ、舞鶴公園に9本の桜が植樹されました。

市は「舞鶴公園以外でも植樹を行いたい」としています。

※FBS福岡放送めんたいワイド2026年3月30日午後5時すぎ放送