非ランナーにも推したい。ミッドソールに革新的なテックを搭載したブルックスのシューズ
高いクッション性を備えたプレミアムな履き心地で高い人気を誇っている、BROOKS(ブルックス)の「グリセリン」シリーズ。そのシリーズ最新作「グリセリン フレックス」のメディア向け試走会に参加し、その性能をチェックしてきました。
老舗ブランドの革新的なランニングシューズ
1914年にアメリカで誕生したブルックス。1975年には、EVA(エチレンビニールアセテート)を世界で初めてランニングシューズのミッドソールに採用。1980年には、世界で初めてゴアテックスを搭載したランニングシューズをリリースしたことでも知られています。
そんなチャレンジングな姿勢が現在も受け継がれているブルックスが、次世代のランニング体験を提案するモデルとして開発したのが「グリセリン フレックス」。このシューズが目指したのは“走りの動きにシューズが合わせてくれる感覚”なのだとか。一体どういうことなのでしょうか。
近年、高いクッション性を備えた厚底シューズや、そのうえでカーボンプレートを搭載したシューズがトレンドになっています。前者は衝撃緩衝力やバウンス感、後者は推進力や走行効率を求めるランナーから支持されています。一方で、より自然で自由な走りを求めるニーズも高まりつつあるそうで、そんなランナーのために「グリセリン フレックス」は、高いクッション性と自由であることの両立を追求したのだそうです。
「グリセリン フレックス」の最も大きな特徴は、FlexZone(フレックスゾーン)テクノロジーと名付けられた新開発の技術。中足部のS字形の溝と前足部のポッド型の構造が連動して、足本来の動きを活かした自然でスムーズなライド感を提供します。シューズを手に持って前後左右に曲げようとするとわかりやすいのですが、中足部から前足部にかけて、ソールはとてもフレキシブルです。
それでは、走ったときにグニャグニャしてしまうのではないかと思うかもしれませんが、不思議なことに全くそんなことはありませんでした。走ってみると、以下のように感じました。
いつもより足の指が使える感覚がある。シューズに走らされている感覚がなく自分の動きにシューズがついてきてくれる。普段より前足部に開放感がある。地面を自分の足で捉えている。といった感覚が得られます。不安定さを感じることはなく、気持ちよく走ることができました。
同素材に2つの個性が同居するミッドソール
高いクッション性の源となっているのは、ミッドソールに採用されているDNA TUNED(ディーエヌエーチューン)というクッションフォーム材。1つの素材に2つの個性を持たせることに成功した素材で、踵部は気泡が大きくソフトでクション性が高く、前足部は気泡が小さく反発力のある蹴り出しをサポートします。
個性の異なる素材を組み合わせる場合は、接着剤を使うことになり、それがライド感のスムーズさや耐久性を損なう原因になる場合もありますが、DNA TUNEDは、部位によって異なる機能を発揮しながら、ナチュラルでスムーズなライド感が味わえる素材というわけです。革新的ですね!
実際に走った感覚としては、クッション性は感じるものの、フカフカとした柔らかさ、マシュマロのようなソフトさみたいなものはなく、過度な沈み込みもありません。スピードが出しやすい推進力のあるシューズとは言えませんが、次の一歩にスムーズに進んでいけます。
そして、新開発のエンジニアード・フラットニットアッパーは、高い通気性と柔軟性を両立。足の動きに追従し、走行中も快適なフィット感が得られます。
非ランナーでも履きたくなる心地よさ
健康維持を目的とするランナーの日々のジョギングシューズとして、レースに出場するランナーのレース後、リカバリー期間のジョグシューズとして活躍してくれるであろう「グリセリン フレックス」ですが、個人的には非ランナーにもおすすめしたいシューズです。
ウォーキングに使えば、足の動きや地面を捉える感覚を感じながら歩くことができます。サッカーや野球など、趣味のスポーツをする際のウォーミングアップ用にも適していそうです。また、長時間の立ち仕事や歩き仕事(特に革靴やブーツ、ハイヒールなどを履いている方)の後、足をリラックスさせたいときに「グリセリン フレックス」で歩くのも良いのではないかと思います。
