「投資や資産運用を始めてみたいけれど、よくわからない…」と思っている投資初心者の方も多いのではないでしょうか? 人生100年時代、長い人生を見据えて、自分の労働力だけでなく、「お金にも働いてもらう」という意識が大切です。今回、50代・60代からの資産運用を活用した「人生逆転プラン」を提唱する、YouTubeでも人気の社労士「社労士みなみ」さんが、最初に投資をスタートさせる際の「妥当な金額」や、無理なく老後の資産形成をするために知っておきたい「新NISA」の活用のコツについて、教えてくれました。

※この記事は『50代からのお金の新常識 知っている人だけが得をする人生逆転プラン』(かや書房刊)より一部を抜粋し、再編集しています。

投資や資産運用にかける「妥当な金額」は?

投資や資産運用を始めるにあたって、いくらぐらいが妥当なのか、金額について悩む人も多いと思います。

初心者の方であれば、「忘れてもいい金額」「放っておいても気にならない金額」から始めるのがよいと思います。

単純に「いくら投資すれば儲(もう)かるのか」という話ではなく、その人にとっていちばん心地いい、心が穏やかでいられる金額こそが、初心者が始める資産形成において、もっとも「ちょうどいい金額」であるのです。

というのも、投資の世界では市場は常に変動し、価格が上がったり下がったりするのが日常茶飯事。「上がった、儲かった」と一喜一憂したり、「下がった、どうしよう」とあわててしまったりして、感情的に売買をくり返してしまうと、損失を招いたり、本来得られるはずだった長期的な運用益を取り逃がしてしまいます。

●「心の平安」を保てる範囲でやることが大事

私が推奨する、50代・60代からの資産運用を活用した「人生逆転プラン」は、一発逆転を狙う投機ではありません。「預けていても心配ない」「運用していても日々の値動きがそれほど気にならない」と感じられる範囲で行うことが、心の安定を保ちながら資産形成を続ける上できわめて重要だと考えています。

その金額が、月々5000円なのか、1万円なのか、あるいは5万円なのかは、その方の収入(年金収入)や支出、家族構成、健康状態、そしてなによりも投資に対するリスクの許容度によって大きく異なります。

金額の目安は人それぞれで構いません。無理なく続けられる金額から始めるのが現実的です。5000円から始めてみて、「これならばできそう」という実感が得られれば、そこから金額を増やしていけばいいのです。

なぜ新NISAは「おトク」な制度と言われているの?

50代で投資未経験という方のために、新NISAの活用方法も紹介します。新NISAが「おトクな制度」といわれる理由は、購入した金融商品の運用益が非課税になるからです。課税口座では、お金が増えた分(運用益)に対して約20%の税金がかかります。

たとえば、投資で20万円の利益が出たとします。この場合、課税口座では、そのうち約4万円が税金として差し引かれるので、手元に残るのは約16万円です。でも、新NISA口座を使えば、この利益に税金がいっさいかかりません。

つまり、同じく20万円の利益が出たとしても、そのまま20万円全額を受け取ることができるのです。この「非課税(=税金がかからない)」というメリットが、新NISAがおトクな制度といわれる理由です。

●投資に不慣れな人こそ始めやすいのが「新NISA」

長く続けるほど、手元に残るお金の差はどんどん大きくなっていきます。「投資って難しそう…、でも、老後のことを考えるとなにか始めなきゃ」そんなふうに感じている50代の方は、きっと多いはずです。

でも、安心してください。投資に慣れていない方でも始められるのが新NISAなのです。とくに「つみたて投資枠」は、少額から始められて、しかも投資先は信頼性の高い商品だけが選ばれている、国のお墨つきの金融商品です。

そのなかでも、50代におすすめなのは、「低コスト」のインデックスファンドを選び、あとは「ほったらかし」で続けるスタイルです。

インデックスファンドとは、日経平均株価や米国のS&P500など、有名な株価指数と同じ動きをするように設計された投資信託のことです。市場全体に広く分散して投資するので、個別企業の株を選ぶ必要がなく、手間がかかりません。

一方で、運用のプロが銘柄を選んで高い成果を目指す「アクティブ型」もありますが、これは手数料が高めな上、必ずしもインデックス型より成績がよいとはかぎりません。