中小企業は年商３億超えるとなぜか破綻に向かう！理由と対策を経営のプロが徹底解説！

YouTubeで「中小企業は年商３億超えるとなぜか破綻に向かう！理由と対策を経営のプロが徹底解説！」と題した動画を公開した経営コンサルタント・市ノ澤翔氏が、中小企業経営の“見落としがちな落とし穴”について熱く語った。動画冒頭で市ノ澤氏は「ちゃんと数字を見て、こういったところをコントロールしていって、社長が全部管理していくという体制を作っていくのは非常に重要」と強調。年商3億円を超えた企業が破綻しやすい現実に切り込んだ。

市ノ澤氏はまず「何の準備もせず、管理もきちんとできていない状態で拡大し続けていくと、会社が成り立たなくなっていく」と警鐘を鳴らす。「年商1億円は商品力や営業力、努力で“力技”でも何とか到達できる水準。しかし2億円を超えるあたりからは単純な努力だけでは難しくなり、戦略や管理能力も必須」と指摘。さらに「この規模からは社長が全てを見ていくのは難しくなる。社内の体制構築や管理部の設立が必要な水準」と続ける。

勢い任せの拡大が危険な理由について、「会社の規模が大きくなっていくと、お金の使い方がどんどん雑に、おかしな判断が増えていく」「年商3億円になると毎月2500万円のお金が入ってくるが、利益が出ていなくても『うちは儲かっているから大丈夫』と無駄遣いが増える」とし、こうした資金管理の甘さこそが倒産の引き金と警告。「経営者が数字も見ないで規模拡大を優先すると、破綻に直結する」と、現場で多く見てきた失敗例をもとに語った。

市ノ澤氏は「規模を拡大しても利益が伸びない会社は多い」「会社の規模が大きくなったとしても、支出と利益のバランスを常に細かく見ていかないと、いずれ倒産に向かう」と断言。対策として「極論はこれ。ちゃんと数字を見て経営していくこと」「社長が数字を見るのは絶対に手放してはいけない仕事」と改めて訴える。「もし社長ができないのであれば、経営陣に数字を見る専門の人を必ず入れてください。経理や税理士任せでは危ない」とアドバイスした。

また店舗拡大や多角化を狙う経営者に向けては「売上だけに目を奪われて成長スピードをコントロールしないのは危険。とにかく売上が出るから何が何でも出店、と突っ走ると資金繰りが追いつかず、利益が出ていても倒産する」と現場の実例を挙げ、あくまで「成長スピードも考えろ」と冷静な判断を促した。

最後に市ノ澤氏は「年少3億超えを目指すなら、ちゃんとした体制を作って成長スピードも考えろということですね」と力強くまとめ、「社長が数字を見て、従業員を管理する体制をしっかり作り、倒産しない黒字経営を目指してほしい」とエールを送った。今後も中小企業経営のリアルな課題に切り込む動画を発信していくとして、次回に期待をあおった。