決勝で躍動した亀田(左)と白井(右)。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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[高校選手権・決勝]前橋育英(群馬)1(9PK8)1 流経大柏(千葉)/1月13日/国立競技場

 1月13日に開催された第103回全国高校サッカー選手権の決勝で、前橋育英が流経大柏と対戦した。

 序盤はやや押し込まれる展開となったなか、前半11分にJ2カターレ富山内定のMF亀田歩夢に巧みな個人技からネットを揺らされて先制点を献上。しかし前半31分に右サイドからのMF黒沢佑晟のクロスにMF柴野快仁が頭で合わせて同点ゴールを奪う。

 試合はこのまま延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入。キッカー10人目までもつれるハイレベルな展開のなか、前橋育英が9−8で制して、7大会ぶり2度目の優勝を果たした。

 この一戦でひときわ脚光を浴びていたのが、準決勝の東福岡戦(3−1)では1ゴールを決めるなど、キレキレのプレーを披露した前橋育英のMF白井誠也だ。決勝では後半12分に投入されると、5万8347人の観衆からは大歓声が上がる。

 2年生アタッカーはスピードに乗った鋭いドリブルを何度も仕掛け、ボールを持つたびにスタンドからはどよめきが起こった。PK戦では決めれば優勝の最大の見せ場で8人目のキッカーとして登場したが、痛恨の失敗。それでも試合を通して国立のファンを大いに沸かせた。
【動画】決勝はPK戦までもつれる激闘! 前橋育英対流経大柏のダイジェスト
 白井は、「自分のプレーで楽しんでもらえるのは嬉しい」と話すも、「注目されるのは嬉しいですが、そのなかで今日は緊張してしまっていたので、どんな状況でもいつも通りのプレーを出せるようにメンタルの部分を鍛えていかなければいけないです」と自身のパフォーマンスを反省する。

 また、相手のエース・亀田とのマッチアップでは、次のように感じたようだ。

「ボールタッチやパスの正確さであったり、シュートの上手さは自分にはないものを持っているので尊敬します。どうやって抜いてくるかわからない怖さがある選手で、自分もそういう迫力を出せるようになりたいです」

 ここからは最高学年として、選手権連覇への挑戦が始まる。「今回の優勝は自信に繋がりますが、慢心になるのはいけないと思っています。これからはより厳しい戦いになると思うので、レベルアップするためにもっと努力していきたいです」と気を引き締めた。

取材・文●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)