【春キャベツ活用術】せん切り油揚げを包んだ『ロールキャベツ』&バゲットに合う『オイル煮』
>>飛田和緒さん流『春キャベツ活用術』を画像でチェック!
人気料理家・飛田和緒さん。この連載は飛田さんの飾らないお昼ごはんをのぞき見させてもらいます。使うのは20年近く住む神奈川県・三浦半島の旬の食材! さて今日はどんな「さもない」お昼が見られるのでしょうか……?
寒さを感じさせない春野菜がお目見え

わが家はキャベツが大好き。春キャベツは巻きが柔らかだからと、今日は欲張って2個も買ってしまいました。

せん切り油揚げを包んだ『ロールキャベツ』
春キャベツは外葉も柔らかいので、1枚ずつはがしてロールキャベツを仕込みました。巻きもふんわり柔らかく、葉をはがすのに手間はかかりません。がっちりと葉が重なっている冬キャベツは、まるごとゆでたり、葉と葉の間に水を流しながらはがしたり、ひと工夫しますが、春キャベツはなんなくはがせて気持ちがいい。
葉はさっと湯通しして、しんの部分を薄く削るようにして切り、そのしんとせん切りにした油揚げを具にして包みます。肉だねやベーコン、ソーセージを具材にするよりも軽やかに仕上がります。ぜひお試しくださいませ。

キャベツと油揚げからいいだしが出るので、スープの素は使わずに。水または薄ーい昆布だしを入れて40〜50分煮ると、とろっとろの柔らかなロールキャベツのでき上がり。
味つけは煮上がりに塩を少々。最初に味つけすると煮込むうちに味が濃くなってしまうので、うまみがたっぷりと出た煮汁の味見をしてから味つけするようにしています。
バゲットによく合う『具だくさんのオイル煮』
もうひとつ、キャベツの外葉でオイル煮も作りました。ザクザクと切って厚手の鍋に入れ、ふきのとうも少し加えて。つぶしたにんにく、オリーブオイルをたっぷりと回しかけたら、塩をふたつまみほど合わせ、ふたをして火にかけます。
一瞬にしてキャベツのかさが減り、ときどき混ぜながらオイルがキャベツに浸透してとろんとろんになるまで蒸し煮に。これをおかずにご飯も食べられますし、カリカリに焼いたバゲットにのせると、オイルがしみておいしい!

大好物の『焼きトマトのせご飯』

焼きトマトをのせたご飯はわたしの大好物。塩とこしょうで食べてもよし、しょうゆを回しかけても合う。

キャベツのオイル煮はまだ残っているから、また明日も同じプレートランチ……いや、朝から食べてしまいそうなくらい、おいしい取り合わせ。
ごちそうさまでした。お部屋もようやく暖まってきて、眠くなってきましたー。
キャベツの使い方はいろいろ

2個あったキャベツもこれくらいまで小さくなれば、冷蔵庫にも納まりますね。買ってきたら、新鮮なうちに一気に料理を仕込むと、あとが楽だから、そうしています。
春野菜はほかにも
新玉ねぎはこれから薄切りにして甘酢に漬けたり、みじん切りにしてドレッシングを作ったりする予定。スライスして生で食べるのもいいですね。焼いたり、炒めたりするといっそう甘みが増すので、グリルした肉や魚の料理のつけ合わせにもこれからよく登場することでしょう。

葉にんにくと、『具だくさんのオイル煮』で使ったふきのとう
また市場で見かけたら、甘辛い味つけで食べてみたいと思います。
のびるのように白い鱗茎がついたわけぎは、サッとゆでて、酢みそあえに。まぐろなんかと合わせたらいいなー。収穫が始まった地元のわかめと合わせてもおいしいでしょうね。
今日はなんだかお酒がすすむものばかりを買ってしまったし、浮かんでくる料理もお酒のアテばかり……。寒いからね、熱燗が頭に浮かんでいたかもしれません。
来月は新しいスタートを切る4月。わたしも何か始めないとね。
大好きな桜ももう咲いているかしら。
しらすも解禁、野菜は豆類が出はじめていることを祈る。
飛田和緒

飛田和緒(ひだかずを)
料理家。神奈川県・三浦半島に夫・娘と住みはじめてから18年になる。海辺暮らしならではの魚料理や、地元の食材を使ったシンプルな野菜レシピが人気。繰り返し作りたくなる常備菜は、幅広い層から支持されている。お弁当や朝ごはんの記録をつづったインスタグラム(@hida_kazuo)も話題。著書に『いちばんおいしい野菜の食べ方』(小社)など。
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