©︎IMAGO/Metodi Popow

 週末に行われたウディネーゼ対ACミラン戦では、ウディネーゼの一部のサポーターから相手GK、マイク・メニャンに対する人種差別的行為が見受けられ、これを重くみたセリエA側はウディネーゼに対して、1試合の出場停止処分を言い渡す判断を下した。ただこの処分を「冗談にもならない」と一蹴したのが、かつてACミランで活躍したケヴィン=プリンス・ボアテングである。

 伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトに対して、36歳となった元ガーナ代表は「結果的にスタジアムに誰もおとずなかったとしても、ファンたちはそれならばただテレビで観戦して、そしてまた何事もなかったかのようにスタジアムに戻ってくるだけのことさ」とコメント。つまり勝ち点の減点といったより厳しい罰則を求めており、「もしもそれが敗戦のように扱われるのであれば、ファンにとってはそれはかなり痛みを伴うことになる」と言葉を続けている。

 「厳罰に処さないかぎりは何も変わることはないだろう」

 実際に現役時代にはACミランのほかにもサッスオーロ、フィオレンティーナでもプレーしたボアテングは、自身の在籍した2013年より、この状況になんら変わりはないと厳しく批判。「人種差別行為に対して、断固たる意思表示をみせているのは黒人選手だけだよ。でも本来ならば全ての選手たちが結束すべきなんだ」

 ただローマの日刊紙「ラ・レプブリカ」とのインタビューでは、半ば諦めの気持ちも吐露しており、「ヨーロッパはより攻撃的になったという印象だ。憎しみや、妬みが増大してきている。ドイツでも実際に見受けられているように、AfD(政党ドイツのための選択肢)のように人種差別主義者が政治を支配しようとしているんだから」と語った。「ただ僕自身の将来はオーストラリアでみていて、そこでのサッカーの発展に貢献したいと思っているところだよ」