宮市亮の日本代表への思いは?W杯はどう見た?元同僚エミマル、ジルーから刺激も「トライアウトから一緒だったんで」
しかし、韓国との最終戦で悲劇が起こった。相手選手と接触し、右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまったのだ。
「本当に自分自身、膝をもう1回やってしまったらやめようと、どっかで思っていて。それがあの時に来たかと、率直に。もちろん、もう1回ピッチに戻ろうとは思ったんですけど、やっぱり膝の音とか感覚で、あぁもう1回やってしまったなと、これが終わる時なのかなって。自分の終わりを予感したシーンではありましたね」
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「正直、日本代表に選ばれる、選ばれないって、僕がコントロールできるところではないんで。僕が感じているのは、本当にもう1回サッカーができるようになって、ピッチに立てる、この喜び。日本代表ってものは後からついてくると思うので、まずは自分が現役であることに感謝しながら、日々楽しんでいくことで、そういうものが見えてくるかな。
あまり目標設定みたいなものはせずに、今を楽しんで、サッカーができていることを噛みしめながら、1日1日やっていけば。先を見ずに今やれることをやって、今を見て生きていきたいと思います」
リハビリ期間中には、日本がドイツ、スペインを破り、死の組を1位で突破したカタール・ワールドカップが開催された。
宮市が注目していたのは、ブライトンのエース格に成長した三笘薫。自身も高校卒業後に加入したアーセナルなどでのプレー経験を持つが、「もうプレミアリーグの大先輩ですよ、あの活躍は。すごいですもんね。やっぱり見てて楽しい選手」と笑みを浮かべる。
「いちサポーターとして、頑張ってほしい、三笘選手にボールを渡してくれと思っていました。本当に日本を追っていた感じですけど、アルゼンチン代表のエミ(リアーノ)・マルティネス選手はアーセナル時代に一緒でしたし、フランスの(オリビエ・)ジルー選手もそう。元チームメイトがワールドカップに出ている姿を見て、刺激を受けたりはしてましたね」
守護神として、リオネル・メッシと共にワールドカップ制覇に大きく貢献したE・マルティネスといえば、トロフィーを股間に当てた下品なパフォーマンスでも注目を集めた。当時から自由奔放なキャラクターだったのだろうか。
「本当に芯が強い選手でしたね。若い時から誰に何を言われようと自分を貫くっていう。彼も本当に色んなところにレンタルで行っても、ブレずに絶対アーセナルに戻る強い気持ちは持っていたので、本当に素晴らしいですよね。トライアウトから一緒だったので」
今の日本代表メンバーに目を向けると、新たにキャプテンに就任した遠藤航は、同じ30歳。日の丸を背負い続ける同級生の活躍にはパワーをもらっているようだ。
「だいぶ若返ったじゃないですか。だから、あんまり仲の深い選手っていうのは…でも(前田)大然はマリノスで一緒にやってましたし。(遠藤の活躍は)嬉しいですね。刺激になるというよりも、本当にこう、新しいキャプテンとしてやっていますし、ずっとヨーロッパで活躍して、怪我もせずにやってる姿を見て、勇気をもらえますね」
もう30歳、すでに30歳…いや、私はあえてまだ30歳と強調する。タレント揃いの森保ジャパンのアタッカー陣ではあるが、再び稀代のスピードスターが日本代表として戦う日を強く願うファンは、多いはずだ。
※第4回終了(全12回)
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
