無人偵察機「JUMP20」(facebook.com/aerovironmentincから)

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(台北中央社)米国が、垂直離着陸が可能な無人偵察機を海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)に無償提供したと24日、インターネットメディアの「上報」が報じた。これを受け同署は26日、台湾海峡周辺地域の安全を守る能力を向上させるため、台米は昨年末、無人機とその操縦訓練の提供で合意していたと明らかにした。

上報は、かつて政府の情報機関、国家安全局の駐米特派員で、米軍と良好な関係にある同署の周美伍(しゅうびご)署長が、米国と昨年末に調整し、海上における特定のパトロール任務を支援するため、無人偵察機「JUMP20」のシステム一式の無償提供と米国から派遣された職員による訓練を受けることで合意していたと伝えた。

同署は違法な燃料輸送や武器取引、違法漁業、不正薬物の密輸、国境を越えた犯罪、人道・海難救助などの海事問題などに対応すると強調。台湾海峡の安全を守るため、今後も引き続き装備と人員の訓練を強化するとした。

JUMP20は最高時速が約92キロで、飛行可能時間は14時間に達するとされる。かつて空軍副司令を務めた張延廷さんは中央社の取材に、滞空時間が長く、騒音が小さいことがメリットに挙げられるとし、夜間での漁業活動や密輸行為を監視でき、効果的に地上や水上の目標を追跡できると語った。

(黄麗芸/編集:齊藤啓介)