ブルース・ウィリスが認知症に、「治療法ない」家族が公表

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ブルース・ウィリス(67歳)が認知症を患っていることを、家族が公表した。「ダイ・ハード」のブルースは昨年、失語症の診断を受け俳優業を引退していたが、その後、症状が進行。前頭側頭型認知症(FTD)と診断されたという。

ブルースの5人の子供達や妻エマ・ヘミング(44歳)、そして元妻デミ・ムーア(60歳)は2月16日、前頭側頭型変性症協会のウェブサイトに共同声明を投稿している。

「私たち家族は、ブルースの前回の診断の後、私たちに寄せられた多大なる愛とご支援、そして素晴らしいストーリーの数々に心から感謝していることをまずお伝えします」と始まるその声明では、ブルースが2022年春に失語症と診断された後、現在は意思疎通に支障があるほどに進行しているものの、前頭側頭型認知症と特定されたことで、家族は「辛いながらも安堵」したと報告。

FTDは60歳以下では最も多い認知症の型であり、この「残酷な病気」の治療法は現在ないものの、今回の公表によりこの病気に関する認識が高まることで、研究が進められることを願っていると説明している。さらに家族は、自分たちと同じ立場にある人々に同協会から情報やサポートを得るよう呼び掛けた。

認知症患者全体の5%以下であり、日本では難病指定を受けている前頭側頭認知症は、行動や問題解決力、計画力、感情などをつかさどる前頭葉や側頭葉の組織が変性する病気で、相手に対し無関心になったり暴力を振るうなどの人格変化や、同じことを繰り返すなどの行動障害が特徴となっている。