世界人権デーの記念式典であいさつをする蔡英文総統

写真拡大

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は世界人権デーの10日、移行期正義の実現に向けて政府が進めている取り組みについて、社会の団結や民主主義の基盤の強化、台湾の絶え間ない進歩のためだとその意義を強調した。同日、新北市で開催された世界人権デーの記念式典で述べた。

過去の権威主義的な統治の下で行われた人権侵害やその結果の真相究明などを目指し、蔡政権は2018年に「移行期正義促進委員会」(促進転型正義委員会)を設立。今年5月の解散に伴い同委の任務遂行に関する報告書がまとまった。

蔡氏はあいさつで今後も行政院(内閣)主導の下、衛生福利部(保健省)や教育部(教育省)、文化部(文化省)、法務部(法務省)などの関連省庁が多方面で移行期正義関連の取り組みを続けて進めていくことに言及。政治的迫害を受けた高齢の被害者の生活支援をし、人権侵害の過ちが繰り返されないようと学校や社会に人権尊重の理念を浸透させていく決意を示した。

この日の式典は国家人権博物館の白色テロ景美紀念園区で開かれ、李永得文化部長(文化相)や国家人権委員会の王栄璋副主任委員、国家人権博物館の洪世芳館長、台北二二八紀念館の蕭明治館長らが出席した。

(温貴香/編集:荘麗玲)