道路の真ん中に「マンホール設置」なぜ? 雨天時の鉄製に「ヒヤッ」経験も! 対策進む現状とは
滑りやすいマンホールが道路に多数、危ないのに設置する理由とは
道路の真ん中に設置されていることが多いマンホールですが、そのフタたは金属製であるために、とくに雨などの時にはマンホールで滑りやすく、状況によっては事故につながることがあります。
そのような危険がありながら、なぜマンホールは道路の真ん中に設置されることが多いのでしょうか。

マンホールのフタは雨や雪が降ると滑りやすくなるため、ブレーキをかける際などにヒヤッとした経験を持つユーザーは多いかもしれません。
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そもそもマンホールとは、道路の下に敷かれている上下水道管などインフラ設備を点検するための出入口として設置されているものです。
さらに、電気やガス、電話などが上下水道とは別に配管されている場合は、複数のマンホールが点在することになります。
このマンホールのふたは鉄製であるのが一般的です。基本的に鉄はアスファルトよりも滑りやすいことから、ドライバーとしてはできればマンホールは道路上以外の場所に設置してもらいたいと考えるものですが、実際には、道路の中心に配置されていることもめずらしくありません。
では、なぜそのような危険が想定されるにもかかわらず、マンホールは道路の真ん中に設置されているのでしょうか。
マンホールを製造しているメーカーの担当者は、以下のように話します。
「マンホールが道路の真ん中に設置される理由は、インフラ設備の構造が原因です。
下水管はコンクリートなどで作られているため、一定の長さのまっすぐな管となっています。
そのため、距離を伸ばしたり方向を変えたりする場合はつなぐ箇所が必要となるのです。その役割を果たすのがマンホールです。
さらにマンホールは、管が詰まることも想定されるため、方向の転換点にマンホールを設置することで人手で詰まりを取り除けるように設計されています。
このような点から、基本的には道路の真ん中に設置しなければいけないのが実情です」
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ただ、マンホールは道路の真ん中にあるような印象ですが、2車線以上の道路であれば実は中央より端側に設置されていることが一般的であるといいます。
こうすることで片車線を通行止めにするだけで点検できることがその理由ですが、地中に埋まっている設備がほかにある場合などには、それを避けて道路の中央にマンホールを設置するケースもあります。
マンホールのふたに施されている滑り止め対策とは?
このように、マンホールは生活に欠かせない設備です。とはいえ上を通って滑って転ぶといった事故が頻発すれば、設置した自治体や企業などの責任も問われかねません。
もちろん、マンホールのフタについて危険を避けるためのさまざまな対策がとられています。
滑り止め対策という意味では、昨今見かけることの多くなったデザイン性の高いものを採用するということが挙げられます。
前出の担当者は「自治体の紋章や綺麗な模様の蓋を見かけますが、これは単なるデザインではなく、マンホールのふたの表面に凸凹をつけて滑りにくくする意図もあり、そうした加工を施しています」といいます。

そのほか、滑り止めのためにシートを貼りつけるといった対策がとられる場合もありますが、ふたごと取り替えるという場合に比べて多額の費用がかかるため、コスト面でメリットがある対策といえそうです。
マンホールは歩道上に設置されることも多いため、こうした対策はクルマやバイクのスリップ事故を防ぐというのみならず、歩行者の転倒事故を防ぐためにも役立ちます。
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ときとして事故の原因となってしまうこともあるマンホールですが、人々の生活を支えるものでもあるため道路からなくすことは現実的ではないようです。
そうしたことを意識しつつドライバーとしては 、常に安全運転を心がけたうえでマンホールとも上手に付き合いたいものです。
