スマホは「分」で充電できる時代に! エコで地球に優しいライフスタイルに進化をつづける高速充電
たとえばiPhone 13 Pro Maxは、30分の充電だけで最大50%まで充電できる。
アップルでは満充電に必要な時間は公表していないが、大体2時間弱で完了できるようだ。
今や少しの空き時間さえあれば、実用上で必要な充電ができるようになりつつある。
さらに中国メーカーのスマートフォンでは、iPhone以上に充電速度を向上させている。
スマートフォンの満充電に必要な時間を「分」レベルまで引き下げようとしているのだ。
iPhoneの現行モデルは、純正の充電器は付属していない。
別売の純正充電器は20Wの出力を持つ。
これに対して中国メーカーのスマートフォンは、iPhoneの数倍となる100W以上という高出力な充電に対応したモデルが次々と出ている。
たとえばシャオミが日本でも発売する「Xiaomi 11T Pro」は、「120W Xiaomi ハイパーチャージ」により内蔵5000mAhのバッテリーをわずか17分で満充電できる。
これは朝、起床してスマートフォンのバッテリー残量がゼロであっても、家を出る準備をしている間に満充電できることを意味している。
また外出中でも、バッテリー残量がゼロに近づいていても、カフェなどでコーヒーを飲む間に満充電できる。

17分で満充電できるシャオミの「Xiaomi 11T Pro」
実は120W以上の高速充電に対応したスマートフォンは、すでに海外で10機種以上も販売されている。
日本でもXiaomi 11T Pro以外の製品として、Black Sharkの「Black Shark 4」が120W充電に対応している。
このBlack Shark 4はゲームプレイに特化したいわゆる「ゲーミングスマホ」だ。
こちらも付属の充電器は67W対応で、満充電に必要な時間は22分。
別途120W充電器を買うとさらに充電時間を短縮できる。
なお同じゲーミングスマホであるNubiaの「Red Magic 6s Pro」も日本で販売されているが、こちらの製品は中国向けモデルのみが120W充電に対応、日本などグローバル向けは66W充電にとどまっている。

Black Shark 4は日本で販売されているゲーミングスマホ。こちらも120W充電対応だ
高速充電に対応したスマートフォンは、前述したように10数分でスマートフォンを充電できる。
この超高速な充電時間により、私たちのスマートフォンライフは大きく変わる。
前述したように、
・寝起きでもバッテリー残量ゼロから外出までに満充電にできる
・外出中でも、ティータイムなど休憩時間で実用充電&満充電ができる
・就寝時間など、長時間の充電が不要になる
とくに都心部であれば、カフェや休憩所などに無料で使える電源コンセントがあるので、充電器を携帯していれば、いつでも充電ができる。
現在主流となっているモバイルバッテリー常時携帯は不要となることを意味する。
つまり高速充電可能なスマホを使うと、
「モバイルバッテリーを持ち歩かないライフスタイルに変わる」のである。
もちろんモバイルバッテリーを携帯しなくなっても、充電器と充電ケーブルは携帯しなければならないが、
・重いモバイルバッテリーを持たなくてよい
・モバイルバッテリー本体の充電の手間が不要になる
・モバイルバッテリーの発火などの事故を回避できる
・モバイルバッテリー破棄の手間がかからない
こうしたメリットも得られる。
とくに今、地球環境やエコ問題上からも、モバイルバッテリーの使い捨てを減らし、粗悪なモバイルバッテリーによる発火事故を防ぐこともできる。
超高速充電に対応したスマートフォンは、良いことずくめとも言える。

巨大化するモバイルバッテリーは重いうえに充電に時間もかかる
とはいえ超高速充電は、専用の高速充電器や高速充電対応ケーブルを持ち運ぶ必要があるなど、使い勝手では制約がある。コンビニでも買えるほど手軽になっているモバイルバッテリーと比べると、汎用性という点の課題は残る。
それでも超高速充電の勢いはとまらない。
2022年には出力をさらに引き上げた125Wの高速充電に対応するスマートフォンをOPPOなどが計画しているという噂も流れているほどだ。
これからのスマートフォン選びは、画面サイズやカメラ性能だけではなく、
「高速充電」も判断基準にいれたほうがよいだろう。
数年もすればカフェに電源コンセントだけではなく高速充電器が常備され、注文を待っている間にスマートフォンの充電が満タンになっている、そんな時代が来るかもしれない。
執筆 山根康宏
