近年、中国では対日感情が改善しており、訪日中国人も増加の一途をたどっていた。今はコロナ禍で日本旅行ができずに残念に思っている中国人も多いことだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、中国では対日感情が改善しており、訪日中国人も増加の一途をたどっていた。今はコロナ禍で日本旅行ができずに残念に思っている中国人も多いことだろう。中国メディアの騰訊はこのほど、遼寧省大連市に中国最大の日本タウンが8月21日にオープンしたこと伝える記事を掲載した。「文化侵略ではないか」と批判的に伝えている。

 記事によると、この日本タウンは「日本風情街」とも呼ばれ、京都の街並みを再現しており、総工費はなんと60億元(約1020億円)にも達したというから驚きだ。21日にオープンした第一期事業では商店街に29店舗が入り、今後は80店舗以上にまで増やし、医療施設も入る予定だと伝えた。

 このような日本をテーマにした複合商業施設は、江蘇省蘇州市にもあると記事は指摘した。「日本街」と呼ばれるこのエリアでは、日本の美食を楽しむことができ、着物を着ている人も見かけるという。しかし中国国内では、「中国国内で日本文化を大々的に宣伝するのは適切ではない」との意見が多く出ていると伝えた。

 例えば、「日本街」で中国の若者が着物を着ていることを問題視し、「知らず知らずのうちに、日本文化に侵略されていることに多くの中国人が気づいていない」と記事は主張した。日本文化を過度に持ち上げることが中国文化を貶めることとなり、「中国文化は日本文化という脅威にさらされている」と論じ、中国文化というソフトパワーを強化することの重要性を強調している。

 記事では「日本による文化侵略」を強く警戒しているが、実際のところ日本にもドイツ村やスペイン村など、外国をテーマしたテーマパークが全国各地にある。しかし、日本では「文化侵略」などと問題視する声は皆無だ。記事の主張は過剰反応と言えそうだが、それだけ自国の文化に対する自信がないことの表れなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)