5G体験が約1万円で可能になるスマートフォン! シャオミRedmi Note 9Tの激アツ度

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今年2月にソフトバンクから発売されたシャオミ製の「Redmi Note 9T(レッドミー ノート ナインティー)」は、5G通信やおサイフケータイに対応した超低価格のスマートフォンだ。

ソフトバンクオンラインショップおよびソフトバンクショップ(直営店)における本体価格(機種代金)は2万1,600円で、分割48回の場合であれば月々450円となる。

さらに、
・「トクするサポート+(特典A)」を適用
・25カ月目に機種を返却&買い替え
こうした場合、月々450円×24回で1万800円となる。
なんと、わずか1万円程度で2年間利用できる5Gスマートフォンということになるのだ。

もちろんこれは本体代金だけの話なので、別途利用料金は必要だが、それにしてもあまりにも低価格な5Gスマートフォンなのは間違いない。

今回は、そんな激安5GスマートフォンのRedmi Note 9Tの機能をみていこう。


■基本性能や同梱品をチェック
まずは、Redmi Note 9Tの主な性能とパッケージに付属する同梱品を紹介する。

・本体サイズ:約162mm(高さ)× 約77mm(幅)×約9.1mm(厚み)
・重さ:約200g
・ディスプレイ:約6.53インチ FHD+(2340×1080)
・チップセット:MediaTek Dimensity 800U(最大2.4GHz駆動オクタコアCPU)
・GPU:Mali-G57 "Valhall" アーキテクチャー
・内蔵メモリー(RAM):4GB
・内蔵ストレージ(ROM):64GB
・リアカメラ:約4800万画素(広角)、約200万画素(マクロ)、約200万画素(深度センサー)
・フロントカメラ:約1300万画素
・生体認証:指紋認証、顔認証
・カードスロット:ダブルスロット(nanoSIM×1、最大512GBまでのmicroSD×1)
・オーディオ:ダブルスピーカー、3.5mmイヤホンジャック
・内蔵バッテリー:5000mAh(15W急速充電 対応)
・OS:Android 10ベースの独自UI「MIUI 12」
・FeliCa/おサイフケータイ:対応
・5G:3.7GHz(Band n77)

搭載しているカメラが3眼で超広角カメラを搭載していない点、内蔵ストレージが64GBなど、低価格相応のスペックも垣間見える。
しかし国内での需要が高いとされている
・おサイフケータイに対応
・Sub6のみではあるが5G通信に対応
これで約2万円、最安で約1万円という価格で入手可能というのが、あまりにも激安だ。

シャオミのRedmiシリーズは、世界市場でも低価格帯スマートフォンとして認知されているシリーズ。
日本市場に初めて投入されたRedmiスマートフォンは、2020年6月発売のSIMフリースマートフォン「Redmi Note 9S」だが、これも大きな人気を得ている。

2021年5月の時点では、国内向けに販売されているRedmiシリーズは、
・Redmi Note 9S
・Redmi 9T
・Redmi Note 10 Pro
そして今回紹介するRedmi Note 9Tの4モデルとなる。

Redmi Note 9Tは、
・キャリア(ソフトバンク)向けモデル
・おサイフケータイ
・5G通信
これらに対応しており、Redmiシリーズの中では特殊な機種といえる。


内容物一式


本体以外の付属品は、
・ソフトケース(専用のクリアケース)
・USB Type-Cケーブル
・22.5W 急速充電器(ACアダプタ)
・SIM取り出しツール(SIMピン)
・クイックスタート(1枚もののチラシ)
・お願いとご注意(冊子)
これらが同梱する。

Redmiシリーズとしては初めてのキャリア向けモデルということもあり、ソフトバンク仕様の「クイックスタート」と「お願いとご注意」の冊子が同梱している。

また、価格は安いが本体の専用ケースや急速充電対応のACアダプタ、USB Type-Cケーブルもしっかりと同梱されており、これらを追加購入することなくすぐに利用できるのはありがたい。なお、これまでのRedmiシリーズもそうだが、ディスプレイの保護シートも既に貼り付け済みのため、わざわざ保護フィルムを購入して貼る必要もない。

ただ安いだけでなく、こうした付属品などもきちんと同梱しながら低価格を実現していることは評価すべき点だろう。


カードトレイ


Redmi Note 9Tの本体左側面に搭載されているカードトレイは、nanoSIMカードが1枚とmicroSDカードが1枚セットできる。写真のように本来はトリプルスロットだが、nanoSIMカード1枚分を潰されており、こうした点もキャリア仕様になっている。


■外観やカメラ機能をチェック
Redmiシリーズは本来エントリーモデルではあるが、成熟したシリーズのため低価格帯モデルでありながらもチープさを感じさせない。


Redmi Note 9Tを手に持ったところ


本体正面は、左上のパンチホールに約1300万画素のフロントカメラを搭載している。ノッチ(切り欠き)ではなくパンチホールにすることでフルスクリーン(全面ディスプレイ)化しており、約6.53インチの大画面を最大限に活かしている。

フロントカメラは、背景をボカして人物を際立たせる「ポートレートモード」に対応している。ボカしのレベル調整やビューティー機能にも対応しているので盛れる自撮りができる。


Redmi Note 9Tの背面


背面上部には3つのリアカメラとLEDフラッシュを搭載する。写真の赤い丸で囲んだ部分にFeliCaマークがあり、下部には「5G」の記載もある。

背面は「指紋付着防止 テクスチャー」による独特の質感と指紋跡が目立ちにくい仕様となっている。高価なガラス仕様ではないが、背面デザインも安物感は皆無だ。なお、カラーバリエーションは今回のレビューで使用している「デイブレイクパープル」のほかに「ナイトフォールブラック」がある。

リアカメラは、超広角カメラは非搭載ながら、これまでのRedmiシリーズをしっかりと継承する充実の撮影モードを搭載している。

●リアカメラの仕様
・約4800万画素CMOS(1/2型、1画素0.8μm)/メイン(広角)カメラ(F1.79)
・約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/マクロカメラ(F2.4)
・約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/深度センサー(F2.4)

●撮影モード
・写真(通常モード)
・プロ(マニュアル)
・ポートレート
・夜景
・パノラマ
・ドキュメント
・48M(4800万画素)
・ビデオ
・ショートビデオ
・スローモーション
・タイムラプス
・Vlog
これらが用意されている。

なお、メインカメラを使っての通常撮影時は1200万画素相当での撮影で、「48M」モードに切り替えることで4800万画素相当の画素数で撮影できる。


■5G通信をチェック
実際に5Gの通信を試してみたが、まずはソフトバンクのホームページで5Gの対応エリアを確認する必要がある。


5Gのエリアマップ


ソフトバンクのサービスエリアマップのページで、
(https://www.softbank.jp/mobile/network/area/)
・カテゴリ「スマートフォン」
・メーカー「Xaomi」
・機種名「Redmi Note 9T」
これらを選択して検索したいエリアを日本地図の中から選択する。

都内でもかなり狭い5Gエリアだが、御茶ノ水駅前では比較的安定して5Gの電波を掴んでいた。


5G通信を試してみた


JR御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口でスピードテストをしたところ、下り速度でおよそ230Mbpsを計測した。LTE(4G)でのスピードテストの結果が10Mbps前後だったので、5G通信では20倍以上の計算になる。


スピードテストの結果


比較的安定しているといっても、
・いつの間にかLTEに切り替わっている
・スピードテスト画面上は5Gだが、LTE速度しか出ていない
まだ安定度は懸念もあるが、しっかりと5G通信ができれば、LTEよりも圧倒的に高速な通信を利用できるのは明らかだ。

上り速度も5Gでしっかり通信できれば10倍近い数字にはなるため、動画のアップロードもこれまで以上に高速化できることになる。

5G通信のポテンシャル自体は高いが、エリア化が大きな課題なのは間違いない。
ここさえクリアできれば超快適なネット通信が実現する。

まだ5G通信をフルに使い倒すまでには時間がかかるため、過度な期待は禁物だ。
それでも少しずつ5Gの恩恵が受けられるようになってきているのも事実だ。

そんな5Gを安価に試すことができるRedmi Note 9Tはうってつけのスマートフォンといえるだろう。





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執筆:S-MAX編集部 2106bpm