米国で大きく残高を伸ばすテーマ型ETFは、日本人の資産運用に今後どのようなメリットをもたらすのか、Global X Japan社の代表の金村昭彦氏(写真:左)に、投資信託評価機関モーニングスター代表の朝倉智也(写真:右)が聞いた。

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 ETF運用は「株式市場全体に連動するインデックス」が主流である中、2019年9月に設立されたGlobal X Japan社は、「テーマ型ETF」を運用することで、「ETFの比較的抑制されたコストと、アクティブ運用的な要素の両立」を可能としている。米国で大きく残高を伸ばすテーマ型ETFは、日本人の資産運用に今後どのようなメリットをもたらすのか、同社の代表の金村昭彦氏(写真:左)に、投資信託評価機関モーニングスター代表の朝倉智也(写真:右)が聞いた。(2回シリーズの2)

◆ディスラプティブ(破壊的創造)なETFを提供へ

朝倉:今度は日本の話に入っていきたいのですけれども、米国で資金流入が続いていることを考慮いたしますと、今後日本でもテーマ型ETFの波がばーっと来るのではないかと思うのですが、御社が日本で上場させた、あるいは今後上場させるETFの特徴をぜひ教えていただければと思います。

金村氏:最近、世界中で言葉としては定着しているのがDX、デジタルトランスフォーメーションです。当社は、ある時期までは、改革、革命的な技術革新、進歩が行われるだろうと考えています。変化率の大きいタイミングで変化率の大きい市場を捉える、ディスラプティブ、破壊的創造と当社では呼んでおりますが、パラダイムシフトを捉えてETFとして提供させていただければと思っています。

 ただし、ごく短期にフォーカスしているのではなく、そうした変化というのは、短くとも5年、通常10年から20年かと考えております。その変化が成熟した後に投資するのでは遅過ぎます。明らかにその兆しが見えて、われわれとしてもこれは確証的な事象がたくさんある、もしくは国の法制面も含めてサポートがあるといったものをETFとして送り出していきたいと考えています。

 個人投資家の方々が、それらを全て調査するのも困難だと思います。当社のETFは、当社と指数会社の考え方を擦り合わせた上で組成されますので、両社の知見が反映されています。投資の手法も開示されております。

朝倉:個人投資家の中には調査は困難ですが、やはり将来の夢を追いたいという方もたくさんいらっしゃいます。ディスラプティブな商品をどんどん出していただきたいと思います。御社Global X Japanが上場されているETFは、現時点でどの程度あるのでしょうか。

金村氏:2020年8月26日に2本のETFを上場させており、これが最初になります。その後、2021年1月27日に2本上場させており、現時点で4本です。

 最初の8月の商品といいますのは、先ほどご説明いたしましたインカム型ETF2本です。一つが物流REIT(ロジREIT)を投資対象とするもの、もう一つが高配当の株式とREITを投資対象とするものです。

 ロジREITにつきましては、特に機関投資家の方々からお問い合わせをいただいております。おそらく機関投資家の方々は元々J−REIT全体へのエクスポージャーはお持ちの中、ロジREITにフォーカスしたものということでご興味を持っていただいているのかなと思っております。

 1月に上場させましたものが、先ほど説明させていただきましたデジタル・イノベーション、eコマースというこれからの時代を踏まえたものです。なるべく早い時期に、できれば半年以内にトータル10本ぐらいにして、その中でも先ほどコア型と言いましたが、ESGの関連のプロダクトも作っていければと考えております。

朝倉:REITのパフォーマンスは二極化していましたから、物流REITだけに関心があるという方がたくさんいらしたのだと思います。