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毎日短距離を走るのと、週末のみ比較的長距離を走るのでは、どちらがクルマにとって負担や消耗が少ないのでしょうか。エンジンオイルなどクルマの消耗品は、走行距離が少なすぎても、交換が早期に必要になる場合があります。

「シビアコンディション」になってしまう走行パターン

 クルマを「毎日8km」走らせるのと、「週末に100kmだけ」走らせるのでは、どちらがクルマに与える影響(消耗)が少ないでしょうか。

 それは「週末に100km」です(具体的な走らせかたにもよる)。「短距離走行の繰り返し(1回乗車あたり8km未満)」は各自動車メーカーとも「シビアコンディション」としており、これに該当する場合、エンジンオイルなどを通常より短いサイクルで交換すべきとしています。


近所の買い物など短距離走行を繰り返している場合、消耗品の交換を早める「シビアコンディション」に該当することも(画像:Jan Kvita/123RF)。

 なぜ「短距離走行の繰り返し」がよくないのか、マツダは次のように話します。

「距離が短い走行は、エンジンが温まる前に停止することになります。通常、燃料の燃焼で発生する水分や、未燃の燃料はエンジンが温まることで蒸発しますが、短距離走行では、これが蒸発することなくエンジンオイル内に溜まり、劣化の原因になるのです」(マツダ)

 また、冬期はとりわけエンジンが温かくなるのに時間を要するので、より水分や燃料が蒸発しにくくなるとのこと。なお各メーカーが「シビアコンディション」とするのは、おおよそ次のような状況です。

・走行距離が多い(年間2万km以上)
・短距離走行の繰り返し(1回乗車あたり8km未満)
・低速走行やアイドリング状態が多い(渋滞が多い、市街地走行で信号待ちが多い、など)
・坂道の走行が多く、ブレーキを頻繁に使う
・悪路走行が多い(砂利道、雪道など)

クルマの短距離走行はバッテリーにも影響

 バッテリーについても、短距離走行の繰り返しは注意が必要です。GSユアサによると、短距離走行が多いと充電不足のままクルマの使用を終えるという悪循環に陥りがちだといいます。特にアイドリングストップ機能を持ったクルマは、再始動時に大きな電力を消費するため、突然のバッテリー上がりを引き起こしやすいほか、劣化の度合いが著しい場合もあるそうです。

 毎日の短距離走行がクルマの消耗を早める一方で、あまりクルマに乗らないのもよくないといわれます。

 週末2日間に100km走行するのであれば、エンジンオイルについてマツダは「シビアコンディション」には当たらないといいます。一方、バッテリーについてはGSユアサによると、クルマに乗らない期間も時計などに微弱な電気を使用し続けており、エンジンをかけなければ放電する一方なので、影響は考えられるそうです。

 また「シビアコンディション」で使用されたクルマに対応する点検は項目が多くなり、整備場やディ―ラーでは料金が別途設定されていることがあります。

「オートバックス」を展開するオートバックスセブンによると、東京23区で使われているクルマは、ほぼ100%シビアコンディションに該当するとのこと。「シビアコンディション対応」の点検を基本料金に含めている店舗もあれば、別建てにしている店舗もあるそうです。