新潟県立新発田病院は22日、膵臓すいぞうがんの疑いがあった新潟市の50歳代男性について、医師の異動に伴う引き継ぎの不徹底などで精密検査の実施が遅れ、男性が今年10月に膵臓がんで死亡したと発表した。

 発表によると、男性は2018年3月、心不全の治療のため、他の病院からの紹介で新発田病院に入院し、その後、外来診療を受けていた。紹介状には「膵腫瘍・膵炎の疑いで精密検査が必要」と書かれていたが、同年4月に異動で主治医になった若手医師への引き継ぎが不十分で、専門診療科への相談も行われず、精密検査が実施されなかった。

 今年1月、先輩医師が気づいて検査し、膵臓がんが判明。同病院は「速やかに治療を始めていれば、がんの進行をある程度抑えられた可能性がある」としている。