世界各国で最も売れたクルマたち 前編
米国:フォードFシリーズ(1948-現在)3000万台
まずはFシリーズから。圧倒的な数字だ。何十年もの間、米国で最も売れているクルマであり、このリストの中でも圧倒的な売り上げを誇っている。フォードは当然ピックアップトラックのラインナップに自信を持っており、年中52秒に一回の割合で新しいFシリーズが生産されている。Fシリーズだけで、年間410億ドル(4兆6500億円)も売り上げている。

米国でのトラックの売り上げは建築市場や製造業とのつながりが大きい。1948年、Fシリーズが初めて発売された当時の人口は1億4700万人だったのが、現在では3億2600万人になっている。そして、彼らには生活し、働く場所が必要だ。北米で販売されているFシリーズはミシガンやケンタッキー、オハイオ、ミズーリなどで生産されている。
ロシア:ラーダ・リーヴァ(1980-2015)1500万台
ラーダ・リーヴァは複雑な歴史を持っている。始まりは1966年にフィアット124が発売され、VAZ-2101をへて、1980年に最終的にラーダ・ヴィアになった。その後はずっとラダ・ヴィアとして、35年以上にわたって1500万台が生産された。ー

多くの点でベーシックなモデルであり、維持しやすく安価なモデルを求める多くのロシア人に最適だった。しかも、この広大な国の厳しい気候にも耐える優れた耐久性を持ち合わせていた。リヴァはAvtoVAZが生産していたが、このメーカーは今ではルノー日産が筆頭株主になっている。
日本:トヨタ・カローラ(1966-現在)1265万台
日本人はご存知の通り、時にクルマに対して気まぐれを発揮し、多くの人が一風変わったクルマに惹かれる。

それでも、このシンプルなトヨタ・カローラは日本で最も売れたクルマとなっている。1966年から続く歴史の長さが特徴のひとつであり、他のメーカーには決して真似できない部分でもある。
ブラジル:フォルクスワーゲン・ゴル(1980-現在)800万台
ゴルはブラジルで生産され、市場にあったモデルとなっていった。3ドアと5ドアハッチバックのほか、南米で人気のセダンタイプを選択することもできる。

先代のフォルクスワーゲン・ポロをベースとし、1.0ℓと1.6ℓエンジンを搭載する。1987年から2014年まで、ブラジルの年間売り上げナンバーワンを独占しており、現在もサンパウロ州で生産が続けられている。
ドイツ:フォルクスワーゲン・ゴルフ(1974-現在)700万台
次に来るのはドイツ。ドイツといえばゴルフだ。ドイツを象徴するのにこれ以上のクルマはなく、したがって国民が心を開き、財布を開くのもゴルフだろう。

それでも、全世界で3400万台が販売されたのに対してドイツ国内では700万台と、その割合は小さい。
チェコ:スコダ・オクタヴィア(1996-現在)640万台
愛国心の強いチェコ人なだけあって、オクタヴィアの国内販売台数ナンバーワンの座は堅い。1996年に発売を開始して以来、640万台が販売された。

好調なチェコ経済でライバルも販売台数を伸ばしているものの、オクタヴィアは国内の年々販売台数とシェアを拡大し続けている。
英国:フォード・フィエスタ(1974-現在)450万台
最近はフィエスタが国内年間販売台数トップを獲得することも多くなったが、少し前まではより大型のフォード車が1位になることが多かった。
1968年から1998年までトップに輝き続けていたエスコートに変わってフィエスタがトップに躍り出たのは2014年だ。

ちなみにエスコートは、1959年から2000年まで販売されていた初代ミニからトップの座を奪っている。
2002年までは一部を英国で生産していたものの、現在欧州で販売されているフィエスタのほとんどはドイツ・ケルンで生産されている。
カナダ:フォードFシリーズ(1948-現在)420万台
カナダ人とアメリカ人には大きな違いがあるものの、フォードFシリーズへの愛は変わらないようだ。国内の多くが過酷な地形で覆われているため、タフなFシリーズは何十年にもわたって国内販売台数ナンバーワンに輝いている。

多くのセダンより安価で、ボディタイプやエンジンの選択肢が豊富なことも、この結果につながっているのだろう。
イタリア:フィアット・ウーノ(1983-1994)400万台
フィアットは600万台以上が生産され、そのうちの6割以上が国内市場向けだった。手頃でコンパクトだったウーノは、500や126のコンセプトを受け継いだほとんど完璧なクルマだった。

とはいえ、11年という比較的短いライフスパンの間にこれだけの台数を稼いだことには驚きを隠せない。
インド:ヒンダスタン・アンバサダー(1958-2014)400万台
モリス・オックスフォードは英国での役目を終え、残りの人生をインドでのヒンダスタン・アンバサダーの製作に費やした。中流階級にとってちょうど良い存在で、タクシーにも用いられたアンバサダーは2014年に生産を終了するまで長く愛され続けた。

インドではいまだに何十万台ものアンバサダーを見かけるが、これはシンプルなデザインと耐久性のある機構のおかげである。
