@AUTOCAR

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AUTOCAR JAPAN sponsored by ポルシェ ジャパンtext:Susan Fumiko(スーザン史子)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)

もくじ

ー 走るためにあるクルマ
ー 箱根、そして首都高へ
ー ドライブは日常の延長に

走るためにあるクルマ

芦ノ湖を眼下に望む箱根路で、低く唸るようなエグゾーストノートがその声色を変えながら迫ってくる。ワインディングを駆け上がってきたのは、澄んだ湖面を思わせるエメラルドグリーンのポルシェ911(タイプ993)。空冷最後のモデルだ。

「ついつい踏んじゃってました(笑)」

興奮を抑えるようにはにかむ、Tさん。その表情には、楽しくて仕方がない、そう書いてある。

子どもの頃、助手席で憧れた993のドライバーズシートを、父から譲り受けたのは4年前。一番の魅力に、その優れた制動性能を挙げる。

「リアがどっしりとしていて、すごく安心感があるんです。RRは基本的にリアにトラクションがかかって、蹴っ飛ばされるような感覚があるんですが、その安心感に身をゆだねつつ加速していけるところが楽しいですよね」

学生時代はBMW 318isや国産のレース車両で、サーキットにも挑んだ。

FR、FF、そしてRR。駆動方式の違いを、クルマが持つクセのひとつと捉え、とことん楽しんできた。

「『RRってバランス悪いんでしょう?』ってよく聞かれるんです。たしかに旋回中に限っていえば、それほどいいわけではないし、断然318の方が速いです」

「でも、沈みこむようなブレーキングの姿勢から、立ち上がり、トラクションがかかるまでをスムーズに持って行けるのがこのクルマの良さなんですよ。安心してアクセルを踏み込んで行けるのが最高なんです!」

助手席に同乗させてもらうと、1998年式、すでに20年選手の993とはいえ、足まわりは交換済みの純正サスペンションで、乗り心地にネガティブな要素はまったく感じられない。むしろクラシカルなテイストと融合し、新たな993の世界を創出しているようにも思える。

水平基調のダッシュボードを備えた堅牢なインテリア。コックピット中央に位置するスピードメーターとタコメーターは、一見整然と並んでいるかのように見えるが、そこにはわざと左へ45°回転させ視認性を良くするという、ツウならではの技も光っていた。淀みなくあふれる愛車への賛辞、そのワケが随所に見て取れる。

今回のドライブ・ルート

ポルシェオーナのみならず、日本中にいるすべてのスポーツカーユーザーのドライブルートを視覚化。

スマートフォンアプリを起動してドライブするとあなたの走行したルートがマップ上にビジュアライズされる。

自分や全ユーザーのドライブルートはアプリやウェブサイトのマップを通して確認できる。

あなたが走ったルートが、日本の道をより美しく彩り、仲間とその体験を共有することも可能。

▶ アプリケーションをダウンロード 

箱根、そして首都高へ

Tさんは、好きなことに熱中するタイプだ。

高校3年間はテニス部に所属、授業以外は練習に明け暮れた。大学時代は体育会自転車部に所属、体力の限界まで食らいついた。

「当時は、1回の練習で200kmとか走ったし、レースもやっていました。おもしろかったですよ! でも、学生チャンピオンを出すくらい強い大学だったので、さすがに練習はハードで。『ヤバい、このままじゃ死んでしまう』って(笑)。それでも、クルマを買って乗り始めるまでは、ずっと自転車小僧でしたね」

社会人になってからも、スポーツ熱は覚めやらない。

3年ほど前に、再びテニスの楽しさに目覚め、テニスクラブに通う傍ら、平日は深夜のテニスコートでラリーを繰り返す。そして冬といえばスキー。ワンシーズンに5〜6回は雪山を目指し、長野や新潟へとハンドルを握る。

そんな彼が、クルマにのめり込むのにそう時間はかからなかった。

もともと幼いころからのクルマ好き。休日の楽しみといえば父とのドライブと決まっていた。相棒は、新車同様のポルシェ993。

奈良の実家から1時間程度で行ける鈴鹿サーキットへは、よくレースを見に行った。なかでも、親子のお気に入りは、通称・奈良ニュル。名阪道路南側に延びる「やまなみロード」から京都の月ヶ瀬へと続く約30kmのルートだ。今でも、帰省時には必ず足を運ぶ。

「関西でいう箱根みたいな場所です。昔からクルマ好きが集まるんですが、2年前に『カフェ・セブン』というお店ができたんですよ。スーパーセブンのオーナーがやっていてね。そこへ行くと、いつもいろんなひとが集まっていて、クルマ談義で盛り上がるんです」

東京に拠点を移してからは、箱根や伊豆方面へ向かうことも多いが、一番のお気に入りは、気軽に行ける首都高だ。

「首都高のパーキングエリア(PA)って、クルマ好きが集まるんです。辰巳に芝浦、箱崎。特に大黒には、ポルシェ好きが集まってますね。日曜の午前中に早起きして、コーヒー飲んだりしてると、いつも必ずいるひともいれば、初めて会うひともいる。そこでいろんなひとと話したりするのが楽しいんです」

「『空冷乗ってるんですね』から始まって、話が愛車に関する悩みに発展することもあります。PAでの交流って、東京ならでは。すごい文化ですよね!」

そして、彼が最近ハマっているドライブアイテムがある。

「コレです。『ドライビングトラッカー』。ポルシェのオフィシャルアプリなんですけど、自分の走ったルートを記録できるんですよ! それに、知り合いとルートの共有もできるので、自分が行ったことのないルートを発見すると、早く走ってみたくて。一度ハマるとなかなか抜け出せないたちなので、いつかは、日本地図をこの青いルートで制覇してみたいな、なんて思ってるんです。いったい何年かかるんだろう(笑)。考えるだけでもドキドキします」

今回のドライブ・ルート

ポルシェオーナのみならず、日本中にいるすべてのスポーツカーユーザーのドライブルートを視覚化。

スマートフォンアプリを起動してドライブするとあなたの走行したルートがマップ上にビジュアライズされる。

自分や全ユーザーのドライブルートはアプリやウェブサイトのマップを通して確認できる。

あなたが走ったルートが、日本の道をより美しく彩り、仲間とその体験を共有することも可能。

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ドライブは日常の延長に

「うわぁ〜、これは最高だなぁ!」

上半身に雪をいただいた富士山が目の前に現れると、Tさんはそのまま、吸い込まれるように駐車スペースへとハンドルを切った。

彼にとって、ドライブは特別なものではない。むしろ日常の延長線上にある。

「ちょっと、首都高一周の気分で出かけて、気づいたら御殿場のほうまで行ってしまっていたり。それで缶コーヒー飲んで、満足して帰って来るんです。クルマ好きじゃないひとにとってみたら、ナゾの生活ですよね(笑)」

運転中は、車内に響くエンジン音だけが唯一のBGM。エンジンが回っている音を聴くと無心になれる。車内は誰にも邪魔されない大切な空間だ。
何より、子どもの頃からいつもそばにあった993は、生活の一部であり、家族といってもいい存在。

「学生時代には、ほぼフルチューンのBMWで、峠行ったり、サーキット行ったり。とにかく、空冷ポルシェだけには負けたくないって、ライバル視してたんですよ。走っているのを見ると追っかけたりしてね。でも、今の僕にとって、このクルマは一生モン。だから何が起きても手放さない。いつかは未来の息子に、そう思っているんです」

父から受け継いだポルシェを、この先もずっと大切にしていきたい。Tさんの決意は、その確かなハンドリングに宿っていた。

今回のドライブ・ルート

ポルシェオーナのみならず、日本中にいるすべてのスポーツカーユーザーのドライブルートを視覚化。

スマートフォンアプリを起動してドライブするとあなたの走行したルートがマップ上にビジュアライズされる。

自分や全ユーザーのドライブルートはアプリやウェブサイトのマップを通して確認できる。

あなたが走ったルートが、日本の道をより美しく彩り、仲間とその体験を共有することも可能。

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