イブラヒモビッチ(左)は10-11シーズンにミランでスクデットを獲得。現監督のガットゥーゾ(右)は当時同僚だった。(C)REUTERS/AFLO

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 10月に入ってイタリアでにわかに囁かれているのが、現在はLAギャラクシーに所属するズラタン・イブラヒモビッチのミラン復帰だ。
 
 今シーズンのミランのCFは、ユベントスから獲得した新戦力ゴンサロ・イグアインが一番手で、若手逸材のパトリック・クトローネが控えという構成。しかし、9月下旬にはイグアインが負傷離脱し、クトローネもコンディション不良に陥った。
 
 9月27日のエンポリ戦は本来ウイング/セカンドトップのファビオ・ボリーニをCFに起用するもまったく機能せず、格下相手に1-1の引き分け。30日のサッスオーロ戦ではボリーニまで怪我で使えなくなり、同じく元々はウイングのサムエル・カスティジェホを「偽の9番」に起用。このカスティジェホがハカン・チャルハノールやスソとポジションを入れ替えながら攻める形がそれなりに機能して4-1の快勝を収めたものの、長いシーズンを考えるとCF不足は小さくない悩みにも見えた。
 
 このタイミングで『コリエレ・デッラ・スポルト』紙や『コリエレ・デッラ・セーラ』紙などの現地メディアが報じたのが、10〜12年にミランに所属したイブラヒモビッチの復帰だ。加入1年目の10-11シーズンにセリエA優勝をもたらし、2年間の公式戦85試合で56得点・24アシストと圧倒的な成績を残したスーパーFWに目を付けたミランは、今冬の移籍市場で半年契約+1年オプション契約で迎え入れたい意向だという。
 
 イブラヒモビッチはかねてからプロデビューしたマルメFFでの引退を示唆しているが、インテル時代(06〜09年所属)にも住んでいたミラノの環境を家族が気に入っているうえ、12年夏のパリSG移籍(チアゴ・シウバとのセット移籍)はミランの緊縮財政の犠牲になった格好であり、以前から本人はまったく望んでいなかったとも伝えられていた。マルメFFに戻る前に、ミランでワンクッション置いても不思議はない。
 
 奇しくもイブラヒモビッチの37歳の誕生日だった10月3日、ヨーロッパリーグのオリンピアコス戦の前日会見に臨んだミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、かつて在籍していた際に同僚だった元スウェーデン代表FWの復帰の噂に関して、次のように語っている。
 
「今日は彼の誕生日だね。おめでとうと言いたい。でも、私は自分の下にいる選手のことしか話さないよ。イグアインとクトローネはもう大丈夫だ。起用できる。イグアインはイブラヒモビッチほどの身体能力はないが、技術的なクオリティーがある。人間的なキャラクターも全然違うね。いずれにしても、メルカートのことはマルディーニ(戦略開発ディレクター)やレオナルド(ゼネラルディレクター)、スカローニ(会長)に聞いてくれ」
 
 イブラヒモビッチはこれまで事あるごとにミラン復帰が囁かれてきたが、『スカイ・スポーツ』でミラン番を務めるペッペ・ディ・ステーファノ記者は、「ミランは今年の夏にもイブラヒモビッチを狙っていた。その後のイグアイン獲得でなくなったが、今度の1月は何かが起こるかもしれない」と伝えている。
 
 すでに37歳で間違いなく峠は過ぎているイブラヒモビッチだが、今年3月に加入したLAギャラクシーではここまでの24試合で20ゴ-ル・6アシストを記録。スポット起用ならヨーロッパでも通用しそうで、セリエA、ヨーロッパリーグ、コッパ・イタリアと3つのコンペティションを戦うミランにとっては心強い存在になるだろう。はたして、実に6年半ぶりの復帰は実現するのだろうか?