圧倒的なルックスで女性ファンに大人気のルナール監督。負けられないイラン戦を落とし、待ったなしの苦境に追い込まれた。(C)Getty Images

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 6月15日に行なわれたロシア・ワールドカップのグループB、モロッコvsイランの一戦は劇的な展開で幕を閉じた。0-0のまま迎えた後半アディショナルタイム、劣勢のイランがFKから相手選手のオウンゴールを誘い、1-0で激闘をモノにしたのだ。
 
 その試合で存在感を示したのが、敗軍の将となったモロッコ代表のエルベ・ルナール監督だ。現在49歳のフランス人指揮官で、大会前からその端正なマスクとマッチョな体格が話題を呼んでいた。フランス下部リーグで指導者としての研鑽を積み、ザンビア代表とコートジボワール代表を率いて、それぞれアフリカ王者に輝いた手腕の持ち主。攻撃サッカーの信望者で、2016年2月にモロッコ代表監督に就任すると、見事5大会ぶりのワールドカップ出場に導いた。
 
 ワールドカップでの指揮は今回が初となる。ブラウン管越しに再三登場するこの“ダンディーすぎる”指揮官に対して、黙っていなかったのが世界中の女性ファンたちだ。FIFAの公式ツイッター等で大いにざわつき、日本語でも「白シャツがやばい」「イケメンすぎて笑える」「ハリウッド俳優かよ」などの書き込みが殺到。尋常ではない反響ぶりだ。

 
 このルナール監督、実は4月下旬に日本代表後任監督の候補に急浮上していた。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が更迭され、西野朗新政権が発足するまでに数日間を要したが、そのタイミングでモロッコの地元メディア『Marokko Nieuws』が水面下の動きをすっぱ抜いたのだ。「日本サッカー協会からルナールの元に(モロッコ協会との)契約状況について打診があった。しかし彼は2022年までの現行契約を全うすると答え、申し出を断ったようだ」と報じた。
 
 いまとなれば信憑性に疑問符が付く情報ながら、欧州のビッグクラブや強豪国が招聘に動いているのは間違いなく、大会後の去就が注目されている。
 
 イラン戦後にはオウンゴールを決めてしまったアジズ・ブハドゥスを抱き寄せるなど、優しい一面も覗かせた智将。残るはポルトガル、スペインとの2連戦だ。グループリーグ突破に向け、かなり厳しいミッションに立ち向かう。

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