ドログバが自伝で語るチェルシー、仲間、そしてCL優勝

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『Daily Mail』は「ディディエ・ドログバは、自身2冊目の自伝を出版する」と報じた。

ドログバの2冊目の自伝『Commitment : My Autobiography』は11月19日に発売される。日本では時差の問題で先んじてリリースされており、AmazonではKindle版も

『Daily Mail』はその中身を抜粋していくつかのエピソードを紹介しており、その中にはランパードやテリー、フアン・マタらとの関係も明かされているようだ。

「(トレーニングの最初の日について)

若く見えたが、大きくて強い男に気付いた。彼はそのように振る舞っていたので、私は『彼はリザーブから来たんだな』と仮定したんだ。

興味深いなと思った。ちょっとした経験を得るために呼び寄せられたんだなと。

トレーニングセッションが終わりそうなころ、私は他の選手に『あの若い選手は誰?』と聞いたんだ。

そうしたら彼は笑って『キャプテンだよ!ジョン・テリーだ』と答えたんだ。

私はチームのことについて僅かしか知らなかったんだ。新しいキャプテンだなんて気付きもしていなかったよ」

チェルシーに加入してしばらくは、ドログバはあまり高い評価を受けられず批判の標的にもなった。フランスに戻ることもオプションにあったという。

しかし、ドログバがチェルシーに残留することを決めたのは、フランク・ランパードのテキストメッセージがあったからだったようだ。

「私を(チェルシーに)留まらせるよう、一人で説得した男がいる。それはフランク・ランパードだ。

『やあ、DD(ドログバ)。僕は君に残って欲しい。なぜなら、我々は共にリーグを勝ち取らなければならないからだ。そして、共にチャンピオンズリーグを制覇しよう!』とね」

しかし、ドログバは再び2009年に退団の危機を迎えることになる。

新たに就任したルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、ブラジル代表FW(当時)のアドリアーノを獲得したがっており、ドログバには1月に他のチームを探すよう話していたという。

「ミーティングから離れたあと、最初に起こったことはアブラモヴィッチからの電話だった。そしてアシスタント経由で状況について説明された。

『いいや、君は何処にも行かない。君がチームを離れるなんて誰が言ったんだ?』と」

その後、2月9日にルイス・フェリペ・スコラーリ監督は解任された。アブラモヴィッチ氏は、スコラーリよりもドログバを支える決断をしたのだ。

また、2011年にチェルシーへやってきたものの上手く活躍することが出来なかったフェルナンド・トーレスについては、リヴァプールとの状況の違いが原因だったと考えているようだ。


「リヴァプールに最大限のリスペクトを持った上で言うが、あそこではスティーヴン・ジェラードとフェルナンド・トーレスがキングになっていた。

ただ、チェルシーには22名のキングがいたんだよ」

2012年にチャンピオンズリーグを制覇したチェルシー。ロベルト・ディ・マッテオ新監督の下、準決勝でバルセロナを、決勝でバイエルン・ミュンヘンを破った。

「(ジョン・テリーが前半で退場したアウェーでのバルセロナ戦について)

選手は本当に責任を果たしていた。監督はブラニスラフ・イヴァノヴィッチにセンターバックへ入るよう命じていたんだが、ジョゼ・ボジングワが『いや、僕はセンターバックをやれる。どこでもやれる』と宣言したんだ。

私も言ったことを覚えている。『問題ない。私も頼まれれば左サイドバックをやる。ストライカーである必要はない。なんでもいい』と」


そしてチェルシーは後半ロスタイムにジョン・テリーがゴールを決め、最後の最後でファイナルへの道を切り開いた。

決勝戦では83分という状況でトーマス・ミュラーに先制点を決められ、絶体絶命の状況に。

ドログバはこの時混乱していたとのことだが、それを落ち着けたのは若いフアン・マタだったという。

この後88分にドログバが同点ゴールを決め、最終的にはPK戦を制してビッグイヤーを勝ち取っている。


「リスタートのためにセンタースポットにボールを置いているとき、私は『No!No!No!』と言っていたんだ。

しかし、フアン・マタはまだ24歳だったのに私を駆り立てたんだ。『やめろディディエ! 信じろ! 信じなければいけない!』と。

コーナーキックになった時はダヴィド・ルイスが『見とけ、俺たちは今点を取るぞ!』とシュヴァインシュタイガーに言っているのを聞いたよ。そうしたら予言が的中した」

延長戦ではドログバがリベリを倒しPKを与えてしまう。ところがそれを蹴ったロッベンのシュートは失敗になり、チェフがセーブした。

その時、ランパードとドログバはかつてのチームメイトであるロッベンに対してこのように話していたという。

『アリエン、君はチェルシーの選手だ。これは決められないぞ!とにかく、我々は君がどこにシュートするか知っているからな!』

「我々は彼の頭の中に影響したよ。なぜなら、彼のキックは弱かった――通常あり得ないほどに。そして、ペトルがそれをセーブした」