相続税申告では、遺産に含めた“美術品の評価”を巡り税務署と争いになるケースがあります。「申告後に所在不明になった」「別の業者に査定してもらったら、評価額が大幅に下がった」…こうした納税者の主張は認められるのでしょうか。国税不服審判所の事例を通して、美術品評価における納税者の「証明責任」について解説します。「美術品」の相続税申告後に問題が発覚相続人であるAさんは、被相続人であるBさんが生前に取得した美