パーツを自由に選んで組み上げる自作スマートフォン「Ara」をGoogleが開発中ですが、その最新情報が伝えられました。プロジェクトが明らかにされた当初、夢物語と思われたAraですが、順調に開発が進んでいるようで、実際にAndroid OSを動かす様子がムービーで確認できます。

Working Project Ara Spiral 1 prototype [VIDEO]

http://phandroid.com/2014/10/29/working-project-ara-spiral-1-prototype-video/

FAQ - Project Ara

http://www.projectara.com/faq/

The next Project Ara Module Developers Conference is coming to a city near you!…

https://plus.google.com/+GoogleATAP/posts/YmZCrf3NLQb

自分で好きな機能のモジュールを組み合わせてオリジナルのスマートフォンを作る事ができる「Ara」についてGoogleは、カスタマイズできる利点だけでなく、機能を絞り込めば激安でスマートフォンを手に入れられるというメリットを強調しています。つまり、世界に50億人いるとされるスマートフォンを持たない人にアプローチするために、新興国向けの格安スマートフォンAndroid One」シリーズだけでなくAraも有力な方法であるとGoogleは考えているわけです。

Araと同じくモジュール式スマートフォンの構想をぶち上げ世界中で賛同者を募っていたのがオランダ人デザイナーのデイブ・ハッケンス氏が主導するプロジェクト「Phonebloks」で、最新モデルが登場するやいなや旧機種がゴミとして廃棄されてしまうスマートフォンを問題視し、パーツ交換することでスマートフォンのスペックを上げていければゴミ問題を解決できるのではないか?という環境思考型のプロジェクトでした。

スマートフォンで必要な機能だけを選んで自分好みに完全カスタマイズ可能な「Phonebloks」 - GIGAZINE



目的は違えど同じモジュール型スマートフォンという構想を抱くAraを開発するGoogleのATAPチームとPhonebloksチームは合体し、現在はPhonebloksはスマートフォン開発をATAPに任せ、自身はAraプロジェクトの行方を世界中に配信することで世界のスマートフォン廃棄問題を解決するエコシステムを訴え啓発していく活動に軸足を移しています。

そんなPhonebloksから最新のAraに関するレポートが公開されています。

Phonebloks update - Ara Prototype - YouTube

アメリカ・ボストンのNK Labsを訪れたPhonebloksチームのメンバー。



わずか7人で運営されているNK LabsでAraの開発が進められています。



これはAraのモジュールの部品。



AraプロジェクトはGoogleのATAPチームが中心となって、UX部門など4つの分野別にチームがAraの開発を分担しています。なお、Googleは「Araはあくまでdevelopment effort(開発努力)であり、NexusシリーズでもAndroid製品でもなければGoogleの公式プロダクトでもない」と明言しています。



Araのプラットフォームコンセプトが共有されており……



このコンセプトに沿ってモジュールは開発されます。



これはSIMカードを差し込むモジュールでしょうか?



顕微鏡で見ながらモジュールの基板をテスト中。



これはスモークテストとよばれる接点の接触不良のテスト。モジュールをエンドスケルトンと呼ばれる「骨格フレーム」にはめ込むスタイルのAraではモジュールの接触不良による事故を想定する必要があります。



Araのプロトタイプ第1弾の「Spiral 1(スパイラル1)」と呼ばれる試作機。



エンドスケルトンにモジュールをスライドさせるようにしてはめ込みます。モジュールの組み換えがツールフリーで簡単なのがAraの特長。



LEDモジュール



バッテリー



プロセッサモジュールはバッテリと同様のサイズ。



ディスプレイ面上部にはスピーカーを配置しました。



Micro-USB給電モジュール



電源ONでAndroidのロゴが登場。



第1回のAra開発者会議のデモではロック画面でフリーズしていましたが、Spiral 1は見事に起動成功。



ホームアイコンをタップ。



かなりもっさりとした動きですが、正しく動作しています。



スワイプ操作もOK。



Spiral 1では変更できるモジュールは全体の50%に過ぎないとのこと。しかし、東芝によって開発されている次のプロトモデルSpiral 2ではより多くのモジュールスペースが開発者に開放される見込みとのこと。



Spiral 2は次の開発者会議で披露される予定。



開発が進むAraですが、当初、2015年1月に開発者に先行提供されるとされていたGray Phoneは2015年後半提供予定へと変更されました。なお、ムービーにあるとおり次期プロトモデルであるSpiral 2については、第2回Ara開発者会議で発表される予定で、会議は2015年1月14日にマウンテンビューのGoogle本社で、日本を含むアジア向けの同内容の会議は2015年1月21日にシンガポールで開催される予定です。