「何事もなければ2〜3年で警部補に昇進し、本部警務部か警察学校教官を経て、将来は剣道師範となっていたはず。まさに“県警の星”だったのです」
 同僚が語るのは、神奈川県警の第2機動隊巡査部長だった正代賢司容疑者(31・横浜市旭区)のこと。同容疑者は7月19日に児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で警視庁少年育成課に逮捕されたが、全日本剣道選手権で優勝歴もある有名人だったことから、剣道界にも激震が走っているのだ。

 調べによると、正代容疑者は昨年10月頃、「剣道好き」と書かれていた高校2年の女生徒(16)のブログに注目。「友達になろう」とメールを送り、全日本選手権で優勝したことや、世界選手権に出場したことを明かしていたという。
 「ところが、熱を上げた正代は10月16日になると『君が好きだから』と、少女に携帯のカメラで裸を撮らせ、メール送信させた。これが原因で少女の保護者が警視庁に相談。内偵捜査の末に逮捕されたのです」(社会部記者)

 もっとも、気になるのはなぜこの男が、事件を起こしたのかという点だろう。これには、関係者らも一様に首をひねるばかりなのだ。
 熊本県出身の正代容疑者は、県立八代東高校に進学したが「家が貧しかった」(前出・同僚)ことから、'99年に神奈川県警に就職した。県警では剣道特別術科訓練員として従事し、'08年の全日本剣道選手権大会で優勝。'09年と'12年には、世界剣道選手権で日本を優勝に導き、そのルックスの良さから“イケメン剣士”と名を馳せていたほどなのだ。
 「また、正代の家系は警察一家。兄は最高位東幕下43枚目の照瀬川という関取だったが、'09年に廃業して警視庁入り。今は湾岸署地域課に勤務する巡査です。また、弟は国士舘大へ進学中に関東学生選手権で個人優勝した功績を買われて、警視庁入り。職場結婚した弟の妻も世界剣道選手権に出場した警官なのです」(スポーツ紙記者)

 前出の社会部記者が言う。
 「正代は'08年に結婚し、一児をもうけているが、剣道へのプレッシャーでモメたのか、早々に妻と離婚。事件当時は独身寮に住んでいた。練習で溜まったはけ口のない欲望が事件を引き起こしたとしか思えません」

 正代容疑者は、変則的な“右手上段の構え”を得意としていたというが、剣の道を究めるあまり、人の道を踏み外したということか。