「旦那さん、女とハグしてましたよ」目撃談を妻に伝えたら私が悪者に? 不倫疑惑をバカ正直に報告した女性の悲劇
既婚男性が妻以外の女性とハグしている場面を目撃してしまったという女性。
後日、女性は既婚男性の妻から「何か知っていることがあれば教えてほしい」と問われたため、見たままを伝えたといいます。しかし、女性はその後、その既婚男性や周囲の男性たちから逆に責められたという体験談が、SNSで注目を集めました。
女性は、これまで仲が良かった既婚男性たちの集まりに呼ばれなくなったといい、「これって私が悪いんでしょうか」と悩んでいる様子。不貞行為が疑われる場面を目撃した場合、その配偶者に事実を伝える行為は、法的に問題となるのでしょうか。離婚・男女問題に詳しい山口政貴弁護士に聞きました。
●妻だけに伝えた場合、名誉毀損は成立する?
──第三者が、既婚男性が別の女性とハグしている様子を目撃し、その後、妻から「何か知っているなら教えてほしい」と求められたため、事実をそのまま伝えた場合、名誉毀損やプライバシー侵害などの法的問題に発展する可能性はありますか。
名誉毀損罪とは、他人の社会的評価を下げる事実を、「不特定多数」の人間に公表するという犯罪です。
既婚者が他の女性とハグしていたというのは社会的評価を下げる事実になりますが、ただ、妻1人だけに伝えた程度では「不特定多数」への公表にあたるわけではないので名誉毀損罪は原則として成立しません。
一方、プライバシー侵害では、不特定多数の人間でなくても、特定の相手に公表した場合でも成立し得ます。ですので、女性の行為がプライバシー侵害にあたる可能性はあるでしょう。
●「チクったお前が悪い」責める行為は違法の可能性
──女性が、その後、既婚男性や周囲の男性から「チクったお前が悪い」などと言われたといいます。このように責めたり、非難したりする行為に法的責任が生じる可能性はありますか。
その女性を責めたり非難したりするだけでは、男性側が責任を負うことはありません。ただ、それも度を越して、人格を否定したり、激しく罵倒したりするような態様で女性を非難したりした場合には、違法行為となる場合があります。
【取材協力弁護士】
山口 政貴(やまぐち・のりたか)弁護士
サラリーマンを経た後、2003年司法試験合格。都内事務所の勤務弁護士を経験し、2013年に神楽坂中央法律事務所を設立。離婚、婚約破棄等を専門に扱っており、男女トラブルのスペシャリストとしても知られる。
事務所名:神楽坂中央法律事務所
事務所URL:http://www.kclaw.jp/index.html
