英語に次ぐ ″ニーズの高い言語″ それは『台湾華語』 無料市民講座は半年で延べ158人が受講する大盛況 熊本
「台湾華語(たいわんかご)」とは台湾で使われる話し言葉、「繁体字(はんたいじ)」とは、台湾で使われる書き言葉のことです。
【写真を見る】英語に次ぐ "ニーズの高い言語" それは『台湾華語』 無料市民講座は半年で延べ158人が受講する大盛況 熊本
今、熊本県内で、これらの需要が高まっていると聞き、取材してみると意外な人達も学んでいることがわかりました。
延べ158人が受講!熊本大学の台湾華語講座
4月20日、熊本大学で台湾華語の講義が開かれました。2か月ほどで全8回の講座に、学生だけでなく、教職員や地域の人も無料で参加できます。
開講した去年10月以降、延べ158人が受講していて、4期目となる今回は、レベルに合わせた7つのコースで100人ほどが学んでいます。
台湾語で自己紹介「木村敬です」!?
一体どんな人が受講しているのか、受講者を見てみると、熊本県の木村知事がいました。
熊本県 木村敬 知事「せっかくこれだけ台湾と近しくお付き合いするようになり、企業や社長との交流もあるので、ぜひ向こうの言葉で喋りたいと今回エントリーしたが、なかなかやっぱり50過ぎると若い頃のようにスーッと入ってこないような気がします。でも頑張ります!」
木村知事は公務の都合がつく限り受講し、台湾華語で自己紹介ができるようになることが目標だそうです。
台湾華語を学ぶ理由 薬剤師・児玉さんの場合
ある女性受講者に話を聞きました。
きらり薬局江越店 薬剤師 児玉知子さん「私は薬局で働いているんですけど、最終目標は患者さんに台湾華語でお薬の説明をできること」
薬局で台湾華語?
薬局で台湾華語とは、どういうことなのか、児玉さんの職場にお邪魔しました。
薬剤師 児玉知子さん「薬剤師の児玉です。きょうもよろしくお願いします」
児玉さんが働いているのは、薬局に来ることが難しい人にオンラインで服薬指導をしたり、自宅で療養している人に薬を届けたりするのがメインの薬局で、全国に店舗や提携している病院があります。
台湾特化の「オンライン診療」が始動へ
千葉県にある提携先の病院に台湾出身の医師がいて、台湾に特化したオンライン診療・オンライン服薬指導が近いうちに始まるそうです。
薬剤師 児玉知子さん「台湾出身者が診察を受けた際に、オンラインで服薬指導できればなと、台湾語を習いに行き始めました」
増える移住者「駆け付けられる距離」で支援を
国の統計によりますと、台湾から熊本に移り住む人の数は、右肩上がりで増えています。
この薬局は、県内でも増加する台湾出身者の健康面でのサポートをしたいとしています。
きらり薬局 広報 原敦子さん「一番心配なのは健康のことだと思う。台湾出身者への服薬指導は、全国どこの薬局からでもできないことはないと思うが、何かあったときに駆け付けられる距離で支援することが大事」
英語に次ぐニーズへ
熊本市中央区にある翻訳・通訳会社も、台湾華語の需要の高まりを感じています。
アドアストラ 樅木愛さん「依頼が一番多いのは常に英語だが、英語の次に多いのが、例えば中国の簡体字(かんたいじ)や韓国語だったが、今は明らかに台湾の言葉が増えています」
台湾華語の需要増をビジネスチャンスに
行政や企業から翻訳や通訳の依頼を受ける会社では、数年前までは全くなかったという台湾華語だけの依頼も格段に増えたと言います。
行政や企業の台湾への期待の高まりを感じるとともに、自社にとってもビジネスチャンスだと捉えています。
アドアストラ 樅木愛さん「大きなチャンスだと思います。メインストリーム(主流)に乗っているわけではないんですけど、スポット的に私たちが入らせてもらっている。流れに少しだけ乗れているのはありがたいと思います」
