「ビタミンB」が不足すると現れる”3つの症状”はご存じですか?管理栄養士が解説!

疲れやすさや皮膚のトラブルは、ビタミンBが足りていないサインかもしれません。メディカルドック監修医が、不足した際に現れる具体的な症状や、不規則な食事・飲酒などで不足しがちな人の特徴を詳しくまとめました。

※この記事はメディカルドックにて『「ビタミンB」の多い食べ物はご存知ですか?不足すると現れる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
中岡 紀恵(管理栄養士)

短大卒業後、20年以上経って栄養士の職に就く。給食受託会社に勤務しながら管理栄養士の資格を取得。栄養指導に携わりたいという思いから、病院に転職。現在は慢性期病院で栄養指導、入院患者様の栄養管理、給食管理等を担当。生涯現役で、栄養相談を通じてたくさんの人を健康に導くのが夢であり、目標でもある。

「ビタミンB」とは?

生命維持に不可欠な微量栄養素です。体の機能を正常に維持するために必要です。水溶性ビタミンであり、多量に摂っても体内に蓄積されずに排出されてしまうため、毎食食べ物から一定量を摂る必要があります。

ビタミンBの種類

ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンの8種類存在し、これらを総称してビタミンB群と呼びます。

ビタミンBの一日の摂取量

一日の摂取量は年齢、性別により異なります。成人(18歳~64歳)の推奨量は、B1で男性1.1~1.2mg・女性0.8~0.9mg、B2で男性1.6~1.7mg・女性1.2mg、B6で男性1.5mg・女性1.2mg、B12(目安量)で男女ともに4.0μg/日程度です。

ビタミンBが不足すると現れる症状

神経機能の異常

ビタミンB1が不足すると食欲不振や倦怠感、脚気の症状が現れます。重症化すると意識障害が起こるウェルニッケ脳症を招くこともあります。

皮膚の異常や成長障害

ビタミンB2が不足すると口角炎や口内炎、皮膚炎などの症状が現れます。子どもでは成長障害が起こる可能性もあります。

貧血

葉酸とビタミンB12の不足により、造血作用に異常が起こる巨赤芽球性貧血や、悪性貧血を引き起こすことがあります。

ビタミンBが不足しやすい人の特徴

食生活が偏っている

少食や偏食をする人、動物性食品を摂らないベジタリアンの方は、特にビタミンB12やB2が不足しやすい傾向にあります。

過度な飲酒や運動をしている

飲酒量が多いとお酒の分解に多くの成分が消費されます。また、激しい運動をする人も代謝を助ける成分の必要量が増大し、不足しがちになります。

多量の服薬が続いている

抗生物質や精神安定剤などの薬剤を長期間服用することにより、ビタミンの欠乏が起こる場合もあります。

「ビタミンBの食べ物」についてよくある質問

ここではビタミンBの不足や食べ物などについて、メディカルドック監修医がお答えします。

ビタミンBが多く含まれる果物を教えてください。

中岡 紀恵

ドリアンやバナナなどが挙げられます。果物はおやつ代わりの栄養補給として取り入れやすいのでおすすめです。

ビタミンBを簡単に摂取する方法を教えてください。

中岡 紀恵

普段の食事にレバー、魚、卵などを積極的に取り入れるのが基本ですが、忙しい時はサプリメントやゼリー飲料を賢く活用しましょう。

編集部まとめ

ビタミンB群は互いに助け合って働くため、偏りなくバランスよく摂取することが重要です。日々の体調の変化に目を向け、不足のサインを感じたら食事の内容を見直してみましょう。

「ビタミンB」と関連する病気

神経内科の病気

脚気ウェルニッケ脳症

感覚性ニューロパシー


皮膚科の病気

口内炎

口角炎

皮膚炎

ペラグラ


内科の病気

貧血

参考文献

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(厚生労働省)