自動車関連(カーラッピング)の会社「43株式会社」設立を発表した元巨人・重信慎之介氏(提供写真)

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 昨年限りで現役を引退した元巨人の重信慎之介氏(33)が7日、自身のYouTubeチャンネル「しげガレージ」(登録者5.5万人)で「43株式会社(よんさん)」を設立したと発表した。事業内容は車の表面にフィルムを貼り外傷などから守るプロテクションと、色のついたフィルムを貼りデザインや色を変えるラッピング。

 サービス名は「YOROI」で「車を守る、色を変えるのが大きな用途。戦国時代の武将の鎧のようにそれぞれ特徴があって身を守れる」という意味が込められている。

 起業のきっかけは、運営するYouTubeチャンネル「しげガレージ」の企画。提供してもらった車をカスタムし、最後にカーラッピングで白からオレンジにしてもらい、視聴者にプレゼントした。その際、仕上がりまで待っている時間が小さい頃にクリスマスプレゼントを待っていた時のようにわくわくした感覚があったという。「できあがった車を見て感動した。こういう感覚って大人になってからあまりなかったなと」。昔の気持ちを思い出し「童心を忘れている人たちにこの体験を届けられたら素晴らしいだろうな。ぜひ共有したい」とサービス内容を決めた。

 プロテクションやラッピングはそれほど普及していないが、多くのメリットがある。プロテクションは高速道路の飛び石やこすり傷から守ることができ、定期的に洗車するなど丁寧に扱えば10年以上持つという。中古車もラッピングをすればまるで新車のように見違える。逆にリセールを考えてもきれいな状態で買い手に渡せる。

 当該サービスに興味を持ち始めたのは1月初旬。競輪など他の道も考えたが、やはり起業したいという思いが強く、日頃から親交のある経営者などに相談を重ね、実現した。「質の高い施工をしたい」と内容にこだわり、いずれは「ラッピングといえば“YOROI”」と認識されるカーラッピングとして日本一のブランドを目指して事業を拡大していく。

 近いうちに工場が完成する予定だ。重信氏自身は経営側に回り施工はしないが「現場のことも知っておきたい」と今は職人に弟子入り中。「職人さんがどんなことを考えて感じているのか、どんな問題が起きるのか。少しでも理解したいという思いで学んでいる状態です」と明かす。プロ野球人生10年間をやりきり新しい生活がスタート。「毎日手探り。不安もあるけど、成長が見えるので楽しい」と充実の日々を過ごしている。