部屋で巻き替えの練習をする霧島(カメラ山田 豊)

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 大相撲の夏場所(10日初日、東京・両国国技館)に向けて大関・霧島(音羽山)が3日、東京・墨田区にある部屋で稽古した。3日連続で出稽古していたが、4日ぶりに部屋でてっぽうなどの基礎運動。弟弟子の胸を借り、巻き替えの練習を繰り返した。本場所では多くは見せない技術でもあり、「まだまだだけど、稽古場で練習をしていくことが大事」とうなずいた。

 巻き替えは師匠の音羽山親方(元横綱・鶴竜)が現役時代に得意だった技術。「親方の映像は見ている。100パーセントできるようにならないかもしれないが、練習はしないといけない。いつか出来るようなったらいい」と明かす。その理由は、自身の体験からある。「日本語覚えるのと一緒で、普段から使っていると『こんな言葉知っていたかな?』と思えるような単語が会話で急に出たりするから」。今は稽古場で体にすり込ませている。霧島に新たなスキルが加われば、夢の横綱昇進が近づきそうだ。

 2日は東京ドームで行われたボクシング世界戦を観戦した。スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥の12ラウンドにも及ぶファイトは「本気の戦いだった。やる気やパワーをもらいましたよ」と興奮は冷めやらない様子だった。以前から交流があるが、出稽古し、会場到着が遅くなったため、控室にいくことは控えたという。

 そして一番心に残ったのは弟のWBC世界バンタム級王者・井上拓真の戦い。「強いとは思っていたけれど、すごかった」と振り返った。初日まであと1週間。最後の追い込みのため、4日から再び出稽古再開する予定だ。(山田 豊)

◆巻き替え 組んだ相手の下手(または上手)を一度放し、瞬時に腕を巻き込むようにして別の下手に差し替える、巻き返す技術。糸車で糸を巻き替える手つきに似ていることが由来とされる。