米、ドイツから駐留部隊5000人撤退へ 首相のイラン戦争批判受け

(CNN)米国防総省は1日、今後1年間でドイツから約5000人の米軍部隊を撤退させると発表した。
この撤退は、トランプ大統領がイランとの戦争に対するドイツのメルツ首相の批判を非難した後に発表された。ただ撤退後もドイツ国内には3万人以上の米軍部隊が残ることになる。
国防総省のパーネル報道官は声明で、今回の決定について「欧州における国防総省の部隊態勢を徹底的に見直した結果であり、作戦地域における必要性と現地の状況を考慮したものだ。撤退は今後6〜12カ月以内での完了を見込んでいる」と述べた。
トランプ氏は今週初めに部隊の削減を示唆していた。これに先立ち、メルツ氏は米国がイランによって「屈辱を受けている」と発言していた。
メルツ氏は27日、ドイツ中部のある学校を訪問した際、明確な戦略もなく戦争に突入したとして米当局を非難。「一連の状況は控えめに言っても軽率なものだ」と述べた。
その上で「イランの指導部、特にいわゆる革命防衛隊によって、国民全体が屈辱を受けている。だからこの事態が一日も早く終結することを願っている」と付け加えた。
トランプ氏は28日、イラン問題についてメルツ氏は「何も分かっていない」と一蹴し、翌日には米軍削減の可能性について「検討、見直しを行っている」と明らかにした。
ドイツにあるラムシュタイン空軍基地には在欧米空軍の司令部が置かれている。同基地のウェブサイトによると、ここには空輸や空挺(くうてい)降下、航空医療後送作戦を行う部隊が配備されている。また北大西洋条約機構(NATO)の施設の所在地ともなっている。
