Image: Playnix

次にあなたが買うゲーム機は、これまで以上にPCに近い存在になるかもしれません。

たとえば、マイクロソフトが開発中の次世代Xbox、あるいはValveが準備している新たなSteam Machineも、そうした方向性を感じさせます。そんな「PCとコンソールの融合」をひと足早く形にしたような製品が登場しました。

それが、Playnix Consoleです。

トイレコードプレーヤーのような見た目の本機は、12.6×9.7インチの3DプリントによるフレームにフルスペックPCをそのまま収めたコンソールゲーム機です。サイズ感はスリム型のPlayStation 5に近く、家庭用ゲーム機のように扱えながら、中身はしっかりPCというのが最大の特徴です。

見た目はゲーム機、中身はゲーミングPC

Playnix Consoleは、CPUにAMD Ryzen 5 5500、GPUはAMD Radeon RX 9060 XTを搭載。RAMは16GB、ストレージは512GB SSDとなっています。価格は1,140ドル(約18万円)と決して安くはありませんが、注目したいのはGPUです。

本機は、AMDのFSR Redstoneアップスケーリング技術に対応する数少ない一体型ゲームデバイスの1つになります。これにより、Playnixは『サイバーパンク2077』を4K/60fpsでプレイ可能とのこと。

実際にYouTuberのRuss Crandall氏(チャンネル名「Retro Game Corps」)による検証でも、4K解像度でグラフィック設定を抑えれば良好なパフォーマンスが確認されたようです。

このアップスケーリング技術は、低解像度で描画した映像を高解像度へアップスケールすることで、画質と性能を両立させるもの。

PS5 ProのPSSRと同じようなもので、AMDとソニーはこれらの開発で協力してきました。PS6や次世代Xboxでも、こうしたアップスケール技術が主流になっていくであろうことも予想できます。

コンソールゲーム機には珍しい「拡張性」

Playnix Consoleは、RAMの増設やSSD交換にも対応しています。RAMの増設ができるのは、従来のコンソールゲーム機とは異なるポイントです。買った時点の性能で固定されるのではなく、後から手を加えられるPC的な思想があります。

コントローラーは専用品ではなく、8BitDo Ultimate 2が付属しています。Steam Controllerのような独自機能などはありませんが、扱いやすいゲームパッドといえるでしょう。

そして、OSには独自のArch Linuxを採用。PCベースのため、必要であればBazziteのようなゲーミング向けLinux環境へ入れ替えることもできます。

PCとコンソールのハイブリッド機は増えていくだろう

PS5のようなデザインのMinisforum
Image: KYLE BARR / GIZMODO US

このようなPCとコンソールのハイブリッドゲーム機はほかにもあります。たとえばMinisforumは、Ryzen 9 8945HXとGeForce RTX 5060を搭載した「AtomMan G1 Pro」を展開しています。実際のところゲーミングミニPCですが、思想は似ています。

マイクロソフトもWindowsにコントローラー操作しやすいXboxモードを追加する予定です。これは次世代Xboxに採用するインターフェースのベースとなる可能性が高いです。

このような流れからも、PCとコンソールのハイブリッドがすでにはじまっていることがわかります。今後Playnix Consoleのような「テレビで遊ぶPC型ゲーム機」が少しずつ増えていくかもしれません。

1,140ドルという価格は高価ですが、次世代Xboxや新Steam Machineの価格もまだ不明。メモリ価格高騰が続く今、次世代ゲーム機全体が安くなるとは考えにくい状況でもあります。

Playnix Consoleは万人向けのゲーム機ではないかもしれません。ですが、“コンソールはよりPCに近くなる”という未来を、もっともわかりやすく見せてくれる1台なのかもしれません。

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