「卒業式に出たかった」5ヵ月間で3人の女子高生に痴漢した元名門高教師が法廷で流した「後悔の涙」

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逮捕後に余罪が次々と

「卒業式で、生徒の名前を呼名(こめい)することが、仕事の目標、生きがいでした」

3人の女子高生への痴漢行為で逮捕された元女子高教師は、公判のなかで卒業式に出席できなかったことを涙ながらに悔やんだ。

「’25年12月11日、千葉県警浦安署は不同意わいせつの疑いで県立千葉女子高校の教師・早田悠馬(はやた・ゆうま)被告(逮捕時29歳)を逮捕しました。前日10日の夜9時ごろ、路線バスの車内で女子高生Aさんの体を下着の上から触るなどした疑いです。

Aさんに助けを求められた乗客の女性が110番通報し逮捕に至りました。逮捕時、早田被告は『わいせつな行為はいっさいしていない』と容疑を否認していました」(全国紙社会部記者)

容疑を否認していた早田被告だが、その後の捜査で、次々と余罪が発覚した。前出の社会部記者が続ける。

「浦安署は1月6日、早田被告を不同意わいせつの疑いで再逮捕しました。’25年9月22日の夜10時ごろ、路線バスの車内で女子高生Bさんの体を衣服の上から触るなどした疑いです。Bさんの家族から『娘がバスの中で体を触られた』と通報があり、ドライブレコーダーなどから早田被告が特定されました。

1月27日には千葉中央署にやはり不同意わいせつの疑いで再逮捕されました。’25年8月20日の朝7時ごろ、電車内で座って寝ていた女子高生Cさんの隣に座り、衣服の中に手を入れて体を触った疑いです。早田被告は2件とも『覚えていない』と否認していました」

4月15日に千葉地裁で早田被告の第2回公判が開かれ、結審した。

保釈中の早田被告は上下、黒のスーツに白いシャツ、紺のネクタイで出廷。時折、腕で涙を拭う様子がみられた。

3人の女子高生に対する不同意わいせつの罪に問われている早田被告は「間違いありません」と犯行を認めている。逮捕時に「やっていません」「覚えていません」と否認したことについては、次のように説明した。

オーバーワークで「ストレスが…」

「女性に対してそのような行為をしてしまったことを、認めたくないという気持ちがありました。それに、教員という自分が置かれている立場もあって、『やっていない』と言ってしまいました。しかしそれは誠実ではないと思って、認めて、こうしてお話ししています。反省しています」

BさんとCさんへの犯行は逮捕まで3〜4ヵ月と時間が経っていたため、記憶が飛んでいる部分があるというが、ドライブレコーダーなどの映像を見ることで、ある程度は思い出したのだそうだ。

現在、早田被告は「二度とこのような犯行に及ばないため、性加害再発防止プログラムを受講している」という。カウンセリングを受けるなかで、一連の犯行は「女性の体への興味」があったうえで、「仕事のストレス」が引き金になったと分析しているという。

「勤務していた学校の生徒さんと同世代なのは、何か関係があるんですか」との検察官の質問には、「Aさんが未成年だということは、逮捕後に知った」と述べた。

「5年間勤めてきて、生徒に対してそういったことはいっさいやっておりません。私自身が未成年とか女子高生に性的な興味があるということは、絶対にありません。それは断言できます」

犯行当時、早田被告は育児休暇に入った同僚の授業を受け持っており、3年生の担任でもあったことから進路相談や面接の練習などで多忙を極め、オーバーワーク状態にあったという

早田被告はカウンセリングを受けるなかで、犯行に及んだ原因をカウンセラーから次のように指摘されたと述べた。

「私が生徒の進路指導を巡って同僚と対立していたことから、『支配欲』のような感情が、事件を起こした原因ではないかと指摘されました」

早田被告は、犯行の動機を「ストレスがたまって普通の精神状態ではないときに、痴漢行為ができる状況になり、たまたま隣にいたのが女子高生だった」と説明した。

反省文を読み上げて号泣

この日、法廷では論告弁論が行われた。

検察官は「自己の歪んだ性欲を満足させるために、強固な意志で各犯行に及んだものであり、その動機に酌むべき事情は見出し難い」として「拘禁刑2年6ヵ月」を求刑。

一方、弁護人は、「被告人は反省を深め、性加害再発防止プログラムを受講して積極的に再犯防止に取り組んでいる」として、「執行猶予判決をお願いする次第です」と述べた。

公判の最後に早田被告は証言台に立ち、反省文を読み上げた。

被害者やその家族に対して謝罪の言葉を述べ、職場の同僚や教え子の信頼を裏切ったことへの反省の言葉を口にした。その表情は見えないものの、腕で目元を拭う様子が見てとれた。そして「私は高校3年生のクラス担任でした」と読み上げたとたん、号泣。声を詰まらせながら冒頭の言葉を述べたのだった。

4月16日、千葉県教育委員会は早田被告を懲戒免職処分にした。もし逮捕されていなければ、卒業式に出席して何食わぬ顔で、それこそ声を詰まらせながら生徒一人一人の名前を呼んだのだろうか。

判決は5月1日に言い渡される予定だ。

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取材・文:中平良